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禁断の果実 ―Forbidden fruits― 第1部
第99章
「……~~っ 苛め、ない、で……っ」
上目使いにそう甘えれば、返されたのは極上の甘い微笑み。
「じゃあ、言ってごらん」
「……っ おに、ちゃん、好、きぃ……っ」
「ん。俺も」
その兄の優しい囁きに、ヴィヴィの顔がくしゃりと歪む。
一度言葉にしてしまうと、もう止まらなかった。
目を反らし固く蓋をしていた箱が開いたように、気持ちが後から後から溢れ出す。
「お兄ちゃんが、大、好き、だよぉ……っ」
ぼろぼろと零れる大粒の涙と共に、ヴィヴィは何度も「好き……、大好きっ」と言葉を吐き出した。
「ああ、可愛いね。俺も、ヴィクトリアのこと、大好きだよ」
「……おにい、ちゃ……っ」
泣きながら兄を呼ぶヴィヴィに、匠海は何度も何度も甘いキスを与えてきた。
ヴィヴィもそれを従順に受け止め、兄の舌に翻弄されていたのだが、その気持ち良さが膣へと直結し、ずっと刺激を貰えないそこが、切なさを通り越した苦しさを訴え始めた。
「……~~っ やぁっ ヴィヴィ、言ったもんっ」
(もう、おかしくなっちゃうよ……っ お兄ちゃんで……、お兄ちゃんの逞しいので、ぐちゃぐちゃにして……っ)
「うん、可愛く言えたね。ほら、ご褒美だよ」
匠海はそうヴィヴィを褒め称えると、妹の蜜壺を深々と埋め込んでいた昂ぶりで、ゆっくりと突き上げはじめた。
(擦れるぅ……っ あ、いっぱい、擦られちゃうぅっ)
「はぅっ やぁああっ あ、あぁああんっ」
直ぐに切羽詰った嬌声を上げ始めたヴィヴィに、匠海は「まだイくな」とでも言う様に、妹の唇を奪ってきた。
ぐちゅぐちゅと撹拌されるお腹の中と、それとは正反対にねっとりと絡まされる咥内。
そのどちらにも翻弄されて、ヴィヴィの華奢な躰は限界を迎え、がくがくと震え始めた。
「ああ、俺も……、イきそうだっ」
唇を離した匠海が、苦しそうにそうヴィヴィの目の前で呻く。
「……え……?」
「ほら、ヴィクトリアの一番奥で、出すよ」
まるでそれを解らせるかのように、匠海はヴィヴィの腰を掴んで、ぐっと最奥に亀頭を捻じ込ませる。
ぐりりとまだ青いそこを抉られ、苦痛に顔を歪めたヴィヴィは、ある事に気づいて咄嗟に兄から躰を引いた。