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禁断の果実 ―Forbidden fruits― 第1部
第100章
背に縋り付いていた妹の両手が、自分の二の腕に苦しそうに縋り付いてきたのに気付いた匠海が、やっとその両手の乳房への拘束を解いた。
最後にちゅうと愛おしそうに乳房ごと大きく吸われ、ヴィヴィは咽喉を仰け反らせて感じ入った。
「ほら、エッチな乳首になったね」
「~~っ や、やだぁ……っ」
兄の指摘に自分のそれを見下ろせば、唾液に濡れたそこが痛いほど立ち上がり、ふるふる震える淫猥な光景が広がっていた。
咄嗟に両腕で胸を隠したヴィヴィに、匠海はふっと嗤うと、妹の細い太ももの後ろに掌を添え、ゆっくりと押し広げた。
「あっ 見ちゃ、だめぇ……っ」
1ヶ月以上も兄の目に晒されていなかったそこは、きっと先程含まされていた兄の指と、胸への執拗な愛撫で、酷い状態になっている筈。
「ヴィクトリア……」
「……な、なにっ?」
「ふ……」
呼ばれたから答えたのに、自分を見下ろして意味ありげに嗤っただけの兄に、ヴィヴィは絶句する。
「やっ ヤダなにっ!?」
「教えてあげない」
「……~~っ!?」
(そ、そんなに変? やだぁ~~っ お兄ちゃんの意地悪っ)
そう心の中で喚いているヴィヴィにはお構いなしで、匠海はヴィヴィの腰の下に枕を挟むと、そこに顔を埋めた。
「ひうっ!? あっ あ、あ、あっ ぁ……~~っ」
いきなり吸い付かれた肉芽に、驚いたヴィヴィが瞳を見開く。
ちゅぷと微かな音を立てながら優しく吸われ、空虚な蜜壺が蠢き始めた。
「だ……っ 吸っちゃっ ぁあんっ あっ やぁ……」
兄の両手は、優しく妹の太ももを掴んでいるだけで、与えられる甘美な刺激にヴィヴィの脚が跳ね上がれば、それは大きな掌から零れ落ちて匠海の背に落ちた。
(ああ、そんな……っ)
今の自分の卑猥な状態を見下ろし、ヴィヴィは咄嗟に両腕を兄へと伸ばす。
「ぁんっ おにい、ちゃ……っ お、にいちゃぁん……っ」
肉芽に軽く歯を当てられ、膣肉が喜びに震える。
伸ばした指の先が兄の髪を捉え、その柔らかな感触に夢中になり指に絡めていると、その手を兄が掴んできた。
驚いて視線を落とせば、高く上げられたそこに口付けている兄の切れ長の瞳が、自分を見詰めていた。