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禁断の果実 ―Forbidden fruits― 第1部
第100章
ひくんひくんとそこだけが別の生き物の様に引くつき始めたのが、ヴィヴィにも分かった。
「イきそうだなっ 俺に縋り付いて、イクんだよ?」
その兄に命令にヴィヴィはこくこくと頷くと、ぱんぱんと激しい音と共に打ち込まれる兄の陰茎にだけ、意識を集中する。
身体の奥底から、溜め込んだ熱がうねりながら立ち昇り、薄紅色に染まった細い指先にまで、甘く痺れる快楽が走り抜けていく。
「ぁあんっ あっ イクイクイ……っ あぁあああんんっ!!」
(ああ……、お兄ちゃんの、お兄ちゃんのでっ イっちゃう……っ!)
兄の首に回した腕にぎゅと力を込め、ヴィヴィは頂点を極めた。
あまりに強い快感に、ヴィヴィの意識が一瞬白み、しばらく放心状態になり。
そのびくびくと震える華奢すぎる躰を、匠海が温かく包み込んでくれていた。
その事に途轍もなく嬉しさを感じ、きゅんと疼いたのは小さな胸と、まだまだ気持ちいいままのそこ。
「く……っ」
耳元で匠海が微かに呻くのが聞こえ、ヴィヴィはゆっくりと腕を解くと、兄の頭を撫でた。
それが気に入ったのか、しばらく妹のいいように頭をなでなでされていた匠海は、やがてその細い躰を抱き上げ、胡坐をかいた腰の上に乗せた。
「気持ち良さそうに、イけたね?」
ちゅっちゅっと軽く唇を啄まれながらそう囁かれ、ヴィヴィは恥ずかしそうに瞳を伏せた。
「……ん……」
(凄く、すごく、気持ち良かったの……)
今でもまだ、卑しい自分の媚肉は兄の硬さを確かめる様に、うねうねと蠢いていて。
「今度は、自分で動いてみる?」
もっと掻き回して欲しい……、その自分の心を読まれた様に、兄にそう尋ねられてヴィヴィは焦った。
「えっ!? あ、う……、うん……」
「じゃあ、俺のでいっぱい、気持ち良くなって?」
そう言いながらおでこ同士を擦り付けてくる兄に、ヴィヴィはふと疑問を漏らす。
「……お兄ちゃん、は……?」