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禁断の果実 ―Forbidden fruits― 第1部
第100章
「俺? もう、いつイってもおかしくない位、気持ちいい」
そうにんまり笑われて、ヴィヴィは上目使いに兄に確認する。
「ほんと?」
(お兄ちゃんも、ヴィヴィで気持ち良く、なってくれてる……?)
「だって、お前の中、熱いしとろとろだし、きつきつで」
そう囁きながら腰を突き上げられ、ヴィヴィは慌てふためき、兄の首に回していた腕に力を込めた。
「あ、あん……っ や、やだっ」
「ほら、ヴィクトリアのきつきつな“ここ”で、俺のこれ、愛して?」
うっそりと瞳を細めてそう懇願されれば、単純なヴィヴィは俄然やる気になった。
「ん……。いっぱい、するね?」
「いっぱい?」
唇を擦り付ける様にそう囁かれ、ヴィヴィはふわりと微笑んだ。
「うん。ヴィヴィの中で、お兄ちゃんの、いっぱい愛してあげるの」
(そうしたら、ヴィヴィのお兄ちゃんへの気持ち、一番伝わるような気がするから……)
「……っ その言葉だけで、イきそう」
何故か眉を眇めた兄に、ヴィヴィはこてと首を傾げる。
「……? もっと言う?」
「いや。いい……」
ヴィヴィは不思議そうに兄を見つめながらも、匠海の逞しい肩に両手を乗せ、黒いシーツの上に両膝を着いた。
「じゃあ、お兄ちゃんの気持ちいいところ、言って教えてね?」
「ああ、それなら簡単だよ」
「え?」
「ヴィクトリアが気持ちいいところが、俺も気持ちいいから」
にっと笑いながらそう指摘され、ヴィヴィは恥ずかしそうに瞳を彷徨わせる。
「あ……、そ、そうだったね……」
ヴィヴィは以前の兄との、セックスの記憶を手繰り寄せる。
ヴィヴィが突かれて気持ち良くなれば、膣が締まり、中の匠海もより快楽を得る。
「ほら、可愛く腰振ってごらん」
「ん……、ふぁあ……、ぁああんっ」
ヴィヴィは膝立ちになると、深くまで迎え入れていた兄の陰茎を、亀頭の付け根ぎりぎりまで抜き、また深く腰を落としていく。
大きな亀頭で開かれていく感覚に、ヴィヴィはすぐに甘い喘ぎを上げ始めた。