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禁断の果実 ―Forbidden fruits― 第1部
第100章
兄の表情を読み取りながら何度かそれを繰り返すと、次は半分くらいを抜き取り、小刻みに出し入れしてみる。
「あんっ あっ こすれ、ちゃう……っ」
「ああ、ヴィクトリアの良いところに、ごりごりしてるね」
クリトリスの裏側を出っ張ったえらでごしごしすると、途端にヴィヴィの中がきゅんきゅんと締まり始めた。
「気持ち、いっ あっ いい……っ ぁあんっ」
「可愛いね、ヴィクトリア」
自分の良いところを無心に兄の陰茎に擦り付ける妹を、匠海はうっとりと見つめてくる。
たまに深くまで兄を収めてみれば、その締まり具合に兄が歯を食い縛る。
「っくぁ……っ」
もっと動きたくて着いていた膝を立て、さらに腰を振れば、匠海も気持ち良さそうに息を弾ませる。
腰に添えられた大きな掌が、じっとりと汗ばみ始め、そんなことにも嬉しくなってヴィヴィは匠海の顔を覗き込む。
「お兄、ちゃぁんっ 好き……っ」
ぱちゅんぱちゅんと鳴る厭らしい蜜音と共にそう囁けば、匠海の端正な顔が厭らしいものに変化していく。
「もっと、言ってごらん」
「ぁあんっ おにい、ちゃんっ の、全部、すきだよっ」
「俺も」
そう答えてくれた兄の方に身を寄せると、亀頭が擦れる場所が変わって更に膣粘膜が喜び出した。
「ほ、んと? あっ あん、……ふぁあっ」
「ああ、ここ気持ちいいんだね? もっとくにくにしてごらん」
兄に促されるまま、奥の敏感な場所を昂ぶりに擦り付ければ、あまりの気持ちよさに我慢がならず、ヴィヴィは目の前の兄の肩に額を擦り付けた。
「きもち、いい……っ あんっ いいっ これ、すきぃ……っ」
「……っ 吸い付いてくる、ヴィクトリアっ ぁあっ」
匠海もヴィヴィの肩に顎を乗せ、ぶるるとその背を震わせる。
「かたいのっ お兄ちゃん、硬いのぉ……っ やぁああん」
まるで鉄のように硬度を増した兄の陰茎だけが、ぐちゅぐちゅのヴィヴィの中で唯一しっかりしたもので。
兄の逞しさに纏わり着く事しか出来ない自分の不甲斐なさが、歯痒くて口惜しい。
その切なさに兄の肩からおでこを上げてその顔を覗き込めば、与えられたのはまるで今の自分の蜜壺のように絡まされる兄の舌。