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禁断の果実 ―Forbidden fruits― 第1部
第100章
「お前が、こうさせたんだよ。責任取って?」
互いの唾液に濡れた唇でそう切なそうに囁かれ、ヴィヴィは目の前の兄が愛おしくてしょうがなくなった。
「んっ 取る。もっと、もっと、よくなって?」
2/3程挿入されていた兄の昂ぶりを、より深くまで銜え込み、ヴィヴィは必死に腰を振るった。
「凄く、いいよ……っ ぁあっ ……っ」
最奥の一歩手前まで兄を受け入れ、ヴィヴィは兄の胡坐に後ろ手に両手を添えた。
匠海に腰を支えられながら、ずりずりと前後に互いの付け根を擦り付ければ、兄の灰色の瞳が濁り始めた。
「ああ、ヴィクトリアっ ……良い子だね」
兄の大きな掌が忙しなく、ヴィヴィの細い腹と腰を辿る。
その様子から、匠海ももう限界が近いのだとヴィヴィは悟った。
「はぅうっ お、おっきいよぉ……っ ぁあんっ」
時折角度を変えながらくねくねと腰を動かすヴィヴィに、兄が切羽詰まった声で問い掛けてくる。
「大きいのっ 好きだろう?」
「すきっ だいすきぃ……っ あんっ いいっ」
背を仰け反らせながら、幼さの残る可愛い声で喘ぐヴィヴィに、匠海はもう我慢出来なかったらしい。
「ごめん……っ ああ、もうっ」
そう喚いた匠海は、ヴィヴィの腰をがっしり掴むと、下から突き上げてきた。
「あっ だめぇ……っ ヴィヴィ、ヴィヴィがっ するの~~っ」
(今日はヴィヴィが、お兄ちゃんをイかせるんだもんっ)
そうむずがりながら兄を制止するヴィヴィに、匠海は首を振ると妹に命令した。
「味わって、ヴィクトリアっ ほら、俺の全部っ」
ぱんぱんと互いの肌を鳴らせながら腰を打ち付けてくる兄に、ヴィヴィは振り落とされないように兄の首にすがった。
「お兄ちゃっ あんっ は、はげしぃ~っ」
付き上がられるたびに目蓋の裏がちかちかして、ヴィヴィは苦しそうに兄の顔を覗き込む。
「だって、お前の中ったら……、途轍もなく気持ちよくてっ 突き上げずに、いられないんだよっ」
それでもヴィヴィの負担にならないように腰を止めた匠海は、細い腰を自分の上でグラインドさせてぐちゅぐちゅと蜜壺で円を描く。