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禁断の果実 ―Forbidden fruits― 第1部
第101章
「じゃあ、『分かりました』ってお返事してごらん?」
2つの膨らみの間からこちらを伺ってくる匠海の顔が、なんだかエッチで。
「や、やだぁ……っ」
ふるふる金色の頭を振るヴィヴィに、匠海がにやりと嗤う。
「ふむ。じゃあ、もっと可愛がってあげようか」
「え……?」
「ほら、脱ぎ脱ぎしようね」
そう言いながら妹のネグリジェのボタンを外し始めた兄に、ヴィヴィは両手でその上から握り締めて必死に止める。
「えっ!? だ、だめっ!」
けれど、力の強い兄にヴィヴィが敵う訳も無く、上から1つ2つとボタンが外されていく。
「ヴィクトリアの真っ白なおっぱい、いっぱい吸って気持ち良くしてあげようね?」
「ひ……っ!?」
(やっ い、今、そんなことされたら……)
かあと頬が熱くなり、ヴィヴィはびくりと躰を震わせた。
「嫌なら、言ってごらん? 『分かりました』って」
3つ目のボタンを外しながらそう囁いてくる匠海に、ヴィヴィはとうとう折れた。
「わ、分かりましたっ! だからもうやめて~っ」
(お願いっ 直に触られちゃったら、ヴィヴィ、我慢出来なくなっちゃう~っ)
大好きな兄に敏感な胸を愛されてしまったら、もう自分は約束を破ってしまう。
『受験が終わるまで、セックスは週に1回』
その、兄との大切な約束事を――。
それは匠海も同じなのか、ヴィヴィが『分かりました』と発した途端、すぐに全てのボタンを元通り止めてしまった。
それを少し残念に思う自分もいて。
ヴィヴィを見上げてくる匠海は、そんな妹の思いなどお見通しのようにふっと微笑んだ。
「いい子だね。でももうちょっとだけ、触れてもいいか?」
「ちょ、ちょっとだけ……?」
そう確認するヴィヴィに、匠海はその細い背を優しく撫でながら頷く。
「うん、ちょっとだけ」
「……いい、よ。でも……」
「でも?」
「ちゅー……も、してね?」
ヴィヴィは兄を見下ろしながら、そう拗ねた様に呟いた。
(だってお兄ちゃん、毎日ちゅーしてくれるって、約束してくれたんだもん)
「……っ ああ、もうお前、可愛すぎっ」
ヴィヴィのおねだりがツボに嵌まったらしい匠海は、妹をその場に正座させるとすぐに唇を奪ってきた。