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禁断の果実 ―Forbidden fruits― 第1部
第101章          

 既に兄を受け入れる準備が整っている秘裂を丹念に舌で舐め取られ、執拗に肉芽を甘噛みされ、膣口に舌を捻じ込まれ。

 それらを後ろ手を着いて何とか耐えていたヴィヴィだったが、いくら懇願しても口淫を辞めてくれない匠海に、その腰掛けた体勢を維持するのも辛くなり。

 黒いシーツの上に上半身をくたりと倒せば、スカートの中の兄はより興奮したように、妹の太ももを両腕で絡め取って手繰り寄せ、さらにそこへむしゃぶりついてきた。

 じゅるじゅると音を立てて肉芽を吸い上げられ、華奢な肢体が黒いシーツの上でがくがくと震え波打つ。

 シーツや羽根布団を両手で握り締めたヴィヴィが、切羽詰まった喘ぎを発しながら苦しそうに首を振る。

「あぅぅっ あ、やぁあっ ……ま、待っ ……てぇっ いやぁああんっ ~~~っっ」

 もう何度達したかなんて、憶えていられない。

 荒い吐息だけを吐き続け無心に妹を味わっていた匠海は、ようやくオフホワイトのスカートの裾から顔を覗かせた。

「おや、涙でぐちゃぐちゃじゃないか」

 濡れた唇を手の甲で拭いながら、そう飄々と指摘してきた匠海に、ヴィヴィは泣き濡れた灰色の瞳を剥く。

「~~~っ!? ばかぁ……っ」

(誰のせいだと、思ってるんですかっ!?)

 ヴィヴィは「いったい何十分前に、その顔を見たのが最後?」と思いながら、シーツの上から匠海を睨み上げた。

「そんな風に睨まれても、ゾクゾク興奮するだけだぞ?」

「へ……、変態……っ!!」

 兄のまさかの返しに瞳を細めてまた泣き出しそうになったヴィヴィに、匠海は苦笑しながらティッシュでその顔を拭った。

「ヴィクトリア、どうして泣いてたの?」

 肩を抱いて抱き起され、自分の足元に跪いた匠海が覗き込んでくる。

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