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禁断の果実 ―Forbidden fruits― 第1部
第101章
兄に縋り付きたいのにその躰は腕を伸ばしても届かず、ヴィヴィはその寂しさを自分の片脚を抱き締めることで紛らわす。
「ふ、それ、凄くいい……」
「ふぇ……? あ、あっ はぅう~っ」
その言葉に瞳を上げたヴィヴィの視線の先、匠海は妹の顔と、繋がっているそこを交互に見つめながら説明してくる。
「小っちゃい頃、初対面の人と会う時……。いつも縫いぐるみ抱いて、それに顔隠してた」
「やぁっ ヴィヴィ、もう、子供じゃ、ない~~っ」
自分とこんな風に躰を重ねながら、そんな昔の事を思い出していた匠海に、ヴィヴィは更に羞恥が募る。
「そうだね。こんなにエッチな子になって。でも、変わらないよ……。お前はいつだって可愛くて、愛らしくて――」
「え……?」
途中で言葉を区切った兄の続きが気になって、ヴィヴィは不安そうに眉根を寄せる。
「ふっ 好き過ぎて、苛めずにはいられない」
にっと嗤いながら少しだけ膣内の陰茎を動かされ、その強烈な刺激にヴィヴィの背がシーツの上で反った。
「あんっ あっ ……ッ……、いいっ いいの……っ」
肉芽への刺激は、細い腰全体に響くほど痺れさせるもので。
その為に絞まり続ける膣粘膜は、少しの動きでも途轍もなく甘美に感じてしまう。
(もう一回、動いて……? もっと、して……っ)
ヴィヴィは膝頭に額をくっつけ、次に来るであろう兄の動きを期待して待ち構える。
絶え間なく弄り回されるクリのお陰で、先ほどから小さく何度も達している。
けれど、それは「もういらない」と思えるほど大きなものではなくて。
それどころか「もっと、もっと」とより強い快楽を貪欲に欲して仕舞わせる、中毒性のある疼きだった。
「おに、ちゃ……っ あっ おにいちゃぁんっ」
(ちょうだいっ もっと、して……っ)
微かに腰を揺らせておねだりするヴィヴィに、匠海は意地悪く微笑んで返すばかりで。