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禁断の果実 ―Forbidden fruits― 第1部
第101章
「ごめん……、もっと大人になったら、ここでも愛し合おうね?」
そう謝りながら金色の頭を撫で付けてくる兄に、ヴィヴィはポッと頬を染めた。
「~~っ!? えっ? あ、う、うん……っ」
(そ、そうなの……? 大人になったら、ここ、気持ちいいのかな……?)
「赤くなって、本当に愛らしい子だ」
少し大きめの唇でにっと弧を描いたその表情がとても艶っぽくて、動いて暑いのか羽織っていたバスローブを脱ぎ捨てる様が婀娜っぽくて、ぽうと見惚れたヴィヴィだったが、
「はっ はぅうっ ひっ!? ひぁあ……ァ……っ」
またすぐに揺さぶられ始め、切羽詰まった嬌声を上げるヴィヴィを、匠海はどんどん追い上げていく。
「お、にぃっ ちやぁっ ……あんっ」
「はぁっ はぁ……っ これは、どうかな……?」
あまりにヴィヴィが苦しそうに見えたのか、自身も荒い息を吐きながら腰を止めた匠海は、ゴールドのサンダルを履いたままの片脚を持ち上げ、一方に両脚を揃えさせ、またそのまま突き上げてきた。
「あぁんっ い……、いいっ」
突かれる角度が変わり、ヴィヴィはこくこく頷く。
(なんか、お兄ちゃんに抱かれてるの、実感するというか……、ヴィヴィがお兄ちゃんのものって感じ、凄くするのっ)
匠海の好きなように蹂躙されて、それを明らかに喜んでいる自分にも、ヴィヴィはぞくぞくした。
「鳥肌、立ってるなっ 中もびくびくしてっ イきそう?」
そう囁きながら剥き出しの両肩を擦られると、ヴィヴィの躰は敏感に震えて反応する。
「んっ いっしょっ 一緒、にぃっ はぁ……っ ぁあんっ」
「ああ、イこうね。どうやってイきたい?」
「だっこ……っ」
先ほどから互いの躰が離れていて、それが淋しかったヴィヴィは両腕を上げて兄へとおねだりする。
「ふっ 甘えん坊だな。分かったよ」
片方に寄せていた脚を元に戻され、ゆっくりと自分に覆い被さって来た兄を、ヴィヴィはふにゃんと微笑んで迎え入れる。
「~~っ ぴったり、すきぃ」
「俺も。ああ、気持ちいいな」
2人の躰を隔てるものは、もう胸を隠す役割しかしていない白いベアトップのワンピくらいで。
他はぴったりくっついて、兄の逞しい両腕に抱き締められ、ヴィヴィは幸せを噛み締めた。