この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
禁断の果実 ―Forbidden fruits― 第1部
第103章
「うん。ほら、お兄ちゃんに、ヴィクトリアの綺麗な全身、見せて?」
「…………ん……」
このままだと何時まで経っても兄に触れて貰えなさそうで、ヴィヴィはしょうがなく、その場でゆっくりと回って見せた。
くりんくりんに巻かれた金色の髪の下、白いシフォン越しに透けるのは、細くくびれた腰と、その下の小さな桃尻で。
つんと上がったその下は、無駄な肉など一切削ぎ落とされた真っ直ぐな両脚が、微かに震えながらその場で回っていた。
「ああ、ヴィクトリアの真っ白でちっちゃなお尻、見えたね」
「やだぁっ」
お尻の半分しか隠してくれないベビードールの裾を押さえて隠したいが、それよりも恥ずかしいところを両手で隠しているヴィヴィは、なす術がなく羞恥に頬を染めるしかなくて。
「ほら、手もどけてごらん?」
いつかはそう言われるだろうなと思っていた事を、兄の口から言われ。
「……ど、どけたら、終わり……?」
「そうだね」
その返事に、もう目の前の兄に抱き締めて欲しくてたまらないヴィヴィは、ゆっくりと脚の付け根の前にかざしていた両手を引いて行った。
痛いほど感じる匠海の視線を露わになったそこに受け、ヴィヴィのふっくらとしたそこがじんと痺れた。
(は、恥ずかしい~~っ)
「はぁ……、可愛いね」
うっとりと囁かれた兄の声は少し、掠れ気味で。
「……ヴィヴィ……もっ」
「ん?」
「ヴィヴィも、処理、する……」
2本の紐には隠れてくれない金糸の如き恥毛が恥ずかし過ぎて、ヴィヴィはそう主張したが。
「駄目だよ。金色で毛も少なくて、こんなに可愛くてふわふわで気持ちいいんだから」
自分は綺麗さっぱり処理しているにも関わらず、妹の懇願を却下した匠海は、そのままじいとヴィヴィを眺め倒していた。
「…………まだ……?」
兄の目の前で全てをさらけ出しているヴィヴィは、もう1秒でも早くこの状況から逃れたくて。
「まだ」
「……~~っ やだぁっ」
隠している手をどけたら終わりだと言ったくせに、まだ観察すると主張する匠海に、ヴィヴィは泣き声に近い声をあげる。