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禁断の果実 ―Forbidden fruits― 第1部
第103章             

「ああ、溢れてくる。駄目じゃないか。ちゃんと飲み込んでないと」

「あっ そんな……っ」

 兄の指摘通り、2人の結合部からは白濁が零れ落ちてきて。

「ほら、クリ弄ってあげるから、もっとキツキツにして、零しちゃ駄目だよ」

「ひぅうっ!? あっ それダメェッ あっ イっちゃうもんっ」

 ヴィヴィの制止も虚しく、兄は肉芽を弄りながら妹の中を掻き回し。

 あっという間にイかされたヴィヴィは、兄の首の後ろで組んでいた両手を離されて、ぐったりとその胸に凭れ掛かった。

「あっ まだ、ぬいちゃっ」

 にゅぽんと抜かれた陰茎の上に、ヴィヴィの膣口から零れ落ちた白濁が、どろりと伝い落ちていく。

 自分の両腰に添えられた大きな掌が、両端から指先でヴィヴィの秘裂を引き伸ばし。

「引っ張っちゃ、やぁ……っ」

「零れてしまったね……。また、奥で出してあげないと」

 そう返してきた兄の声は、まるで何かに憑りつかれた様に、朦朧としたものだった。

「んぁっ!? あっ 入っちゃうっ」

「そうだね。ヴィクトリアの中に、俺のが入ってしまうよ」

 2人分の体液に濡れそぼった兄の逞しい陰茎が、またヴィヴィの膣口を押し広げ、ゆっくりと銜え込まされていく。

 最奥にこつりとぶつかった亀頭に「ひぅっ」と悲鳴を上げたヴィヴィに、その耳元で匠海が囁く。

「また、ここに、注ぎ込んであげるからね?」

「……んっ」

 ずるりと抜かれて、秘裂の上を逞しいものでぬるぬると擦られて、またずっぷり銜え込まされて。

「やぁ……っ えっち……っ」

「ん? 俺のこれ、好きだろう? 入ったり出たりするの、見れて嬉しいだろう?」

 入れられる度に、兄に自分の全てを蹂躙されている気になって。

 お前は俺のものだよと、覚え込まされている様な気がして。

「……ヴィヴィは、お兄ちゃんの……っ」

「うん。そうだね」

 可愛らしい睦言を紡ぐ妹に返す兄の声は、聴く者も蕩けさせるほど婀娜っぽくて。

「おにいちゃんも、ヴィヴィ、のっ」

(……だよ、ね……?)

「そうだよ。ほら、出してあげようね」

「はぅうんっ」

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