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禁断の果実 ―Forbidden fruits― 第1部
第104章
こんにちは……。
篠宮 クリスです……。
番外編『クリス 編』でもないのに、いきなり登場してすみません……。
作者に成り代わり、僕達がこれから受験する “東大入試の仕組み” について、簡単にご説明したいと思います。
まったく……。
作者がうまく文章で表現出来れば、こんな手間は―― (-ω-)ブツクサ(以下、長いので割愛)
僕達が受験するのは一般入試。
日本の受験生と同じ試験を受けます。
第一次選考 : センター試験 (マーク方式)
↓
(東大の足切点を超えれば、受験票が交付される)
↓
第二次選考 : 前期試験 (記述方式)
↓
(前期試験で落ちた場合のみ)
↓
最終 選考 : 後期試験 (記述方式)
大まかな流れは、上記の通りです……。
募集人員は「文科Ⅰ類」に関しては、前期:401名、後期:若干名。
いずれも東大HP上で合否判定が発表され、その日の内に必要書類が手元に届きます。
ちなみに「文科Ⅰ類」と「文科Ⅱ類」を併願といった事は出来ません。
その代り「前期試験」と「後期試験」の併願が認められています。
僕達も上記の併願をしています。
さて、僕達の東大受験の運命や如何に――(棒読み)。
1月16日(土)。
いつも通り5時に目覚めたヴィヴィは、空調の整った寝室のベッドから這い出て、支度をしようと寝室を後にした。
――ところで、朝比奈に止められた。
「おはようございます、お嬢様。まさかと思いますが、リンクへ行こうとされていませんか?」
「おはよ~。うん、行くけど?」
「ふわわ」と掌の中であくびを噛み殺しながらそう発したヴィヴィに、朝比奈が「やっぱり」という呆れた表情を浮かべる。
「駄目です。今日・明日は大事な日なのですよ? 風邪や怪我を召されたら、この1年半の努力が無駄になります」
「はは、大げさな……」
ヴィヴィはナイトウェアに包まれた肩を竦めたが、朝比奈は断固として譲らなった。
「いいえ。なんたって本日から、センター試験が始まるのですから――」