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禁断の果実 ―Forbidden fruits― 第1部
第104章
そして久しぶりだからか、兄に触れられなくても期待に蕩け始めていたヴィヴィの躰に興奮した匠海が、前戯もそこそこに挿ってきて。
(ああ、良かった……。お兄ちゃんも2週間、こうしたかったんだ……)
熱い吐息を吐きながら抱き寄せてくれる兄に、ヴィヴィが嬉しくなったのも束の間――匠海は執拗に妹を味わい始めた。
とにかく、ずっと肉芽を弄っているのだ。
正常位で互いに見つめあいながら貫かれる時も、
ヴィヴィを横向きにさせてその片脚を担ぎながら、ねっとり腰を寄せられる時も、
自分の後ろに身を横たえられ、その耳元に「愛してるよ」と囁かれながら、ゆっくりゆっくり出し入れされる時も、
ずっとずっと、ヴィヴィの小さくて薄紅色の尖りを可愛がって来て。
(イき過ぎて……、し、死んじゃう……☠)
クリトリスへの刺激は膣に直結し、潤った膣壁はただただずっと締まり続ける。
そしてそこを傍若無人に擦り上げてくる、匠海の太過ぎる陰茎。
与えられる刺激を脳へと伝える、脊髄と延髄を焼切られそうなその強い快感に、イかない人間がいたらヴィヴィは一度お会いしてみたい。
喘ぎ過ぎてカラカラになった咽喉に空咳をすれば、すかさず兄からミネラルウォーターが与えられて。
その用意周到ぶりに、「もしかして、ヴィヴィが強請らなくても、最初からこうするつもりだった?」と疑い始めた頃。
腑抜けたヴィヴィの躰は、匠海の腰の上に後ろ向きに抱えて乗せられた――もちろん、繋がったままで。
兄の逞しい胸に背を預けさせられ、ヴィヴィはやっとほっとして息を吐いた。
「ヴィクトリア、寒くないか?」
「……暑い、くらい……」
空調は冬でも快適な温度に保たれているし、ジンジャーティーも飲んだし、何よりもずっと失神寸前の愉悦を味あわされているのだ。
これで寒い筈が無い。
ベッドヘッドに凭れ掛かった兄に躰を預け、しばしの休憩と呆けるヴィヴィを、匠海がその金色の頭を撫でながら囁いてきた。
「ここで、勉強すればいいのに……」
「……ふぇ……?」
兄の胸が暖かくて、少し汗ばんだ肌が心地良くて、ぼ~としていたヴィヴィが、そう間抜けな声を上げる。