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第104章 　 　　　　 　　　 　　

「気持ち……いい？」

「ああ、まるで天国にいるみたいだよ。俺の可愛い子にプレゼントされたシャンパンとチョコレートを味わいながら、その手で俺のペニスまで可愛がって貰えるなんてな」

「……っ　変態っ」

（ペ――っ　そ、そんな恥ずかしい事、言っちゃダメなのっ）

　酷い言葉を投げ付けて恥ずかしがる妹を、匠海はくっくっくと笑っていた。

「ね、もう、飲んだ……？」

　早くシャンパンを飲み終えて欲しいヴィヴィの確認に、匠海は首を振る。

「まだ。後１／４は残ってる」

「～～っ　もう～っ」

（いっつも、かぱかぱ飲んじゃうくせに～っ　絶対、ワザとゆっくり飲んでるんだもんっ）

　そう分かっているヴィヴィは、それでも掌の中の兄の分身を無心に慰めていた。

　どんどん熱を持ち硬度を高めていくそれに、どうしても視線が釘付けになってしまう。

　いつも自分を愛してくれるそれは愛しくて、何だか可愛くもあり。

（シャンパン呑み終わったら、ヴィヴィの事、愛してね……？）

「……ヴィクトリア。なんか、冷たいんだけど？」

　俯いていた妹に投げかけられた兄の言葉に、ヴィヴィはぱっと顔を上げる。

　匠海の視線がヴィヴィの跨っている太ももに注がれ、身じろぎしたヴィヴィは、その時になって初めて、はしたなく濡らした蜜が兄の脚を濡らすまでになっている事に気付いた。

「え……？　あっ　ごめん、なさい……っ」

　咄嗟に謝ったヴィヴィに匠海はゆるゆると首を振ると、高い鼻を擦り付けながら言葉で苛めてくる。

「ああ、もう滴るほど待ちきれなかったのか。ほら、俺のに擦り付けてごらん？」

「……っ　み、見ちゃ駄目だよ？」

　ヴィヴィの恥ずかしい場所はもうじくじくと疼くくらい蕩けていて、兄の言うとおりにしたら、得も言われぬ快感を得られる確信があった。

　けれどやはり兄に見られるのは、途轍もなく恥ずかしくて。

「え……？　ヴィクトリアのピンク色の場所、見ちゃ駄目なのか？」

「だっ　駄目……っ　絶対にダメっ！」

（だって、明るいんだもんっ　リビング、明る過ぎて、ヴィヴィの恥ずかしいの、全部見られちゃう……っ）