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禁断の果実 ―Forbidden fruits― 第1部
第104章
「はいはい。我が儘お嬢様。ほら、頑張ってごらん?」
そう了承した匠海は、ヴィヴィが動きやすいように、ソファーの上の腰を少しずり下げた。
「ん……。……んっ ……ぁ、ふぁ……っ」
ミニ丈のナイトウェアの下で、匠海の昂ぶりに恐るおそる自分の秘裂を直に擦り付け始めたヴィヴィは、すぐに甘い声を上げ始めた。
「なんだ、もうヌルヌルじゃないか。もしかしたら、もう入る?」
くちゅくちゅと卑猥な蜜音を立ててなされるその交接に、匠海がそうヴィヴィの耳元で囁いてくる。
「……っ 入れて、みるね……?」
兄の言葉をまともに取ったヴィヴィは、そう呟くと、片手で陰茎を支え、もう片方の手で匠海の肩に縋った。
「え……? 待った。嘘、冗談だって……っ」
焦ったように静止してくる匠海。
けれどヴィヴィの頭の中は、もう兄とひとつになりたい――その事だけに占拠されていて、匠海の言葉が全く届いてなかった。
ふにふにした亀頭の先に自分の下の口を添えると、ゆっくりと腰を落としていく。
まだ何も受け入れていない固い蕾を、押し広げていく大きな亀頭。
さすがに苦しさを覚えたヴィヴィだったが、息を吐きながらゆっくり腰を沈めていけば、第一関門の大きなそれは、薄紅色のそこになんとか銜え込まれた。
「……っ は、いった……っ」
みっちり隙間なく埋まっているその状態に、ヴィヴィはそう呟いたが。
「馬鹿……。冗談も通じないくらい、酔ってるのか?」
目の前の匠海は驚きと困惑を、ない交ぜにした様な表情を浮かべていて。
「……酔って、ない……」
(だって、お酒、飲んでないもん。なんか、躰、熱い……、ポカポカする、けど……)
「酔っぱらいは大抵「自分は酔ってない」って言うんだよ。ほら、抜きなさい。今日のお前は――なんか駄目」
「……え……?」
てっきり誉めて貰えると思ってした事に、匠海は心底呆れた様子でそうヴィヴィを跳ね除けてくる。
(な、なんで……? ヴィヴィ、頑張ったのに、いつもなら「いい子だね」って褒めてくれるのに……っ)
戸惑った表情を浮かべて覗き込んでくる妹に、匠海は深く息を吐き出した。