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禁断の果実 ―Forbidden fruits― 第1部
第104章
「ぁ……っ はうぅ……っ」
敏感な粘膜で感じるその粘度の高いものに、ヴィヴィが小さな声で哭けば、匠海はゆっくりと動き出した。
兄の精液が潤滑剤の役割を果たし、その挿入をスムーズにしていく。
初めは塗り広げるようにねっとりねっとりグラインドさせながら動いていた匠海は、やがて激しくヴィヴィの中を突き上げてきた。
「はぅっ あっ お、にぃ……っ あ、あぅっ はぅんっ」
ヴィヴィの喘ぎもどんどん甘さを含んでいき、それと重なって、にゅぷにゅぷと白濁を掻き混ぜる淫猥な姫鳴りが響き始める。
(あん……、お兄ちゃんが、ヴィヴィの中、いっぱい、いるの……。暖かくて、おっきくて……、可愛いの……)
何度もヴィヴィの腰を掴み直し、打ち込む角度を変えて妹の全てを味わい尽くそうとする兄。
その行為が、ヴィヴィが強請った自分が “お兄ちゃんの” だというそれに、答えてくれているのだと分かって。
(あぁ……、ヴィヴィは、お兄ちゃんの、だ……。心も躰も、全部全部、“お兄ちゃんの”――)
自分を翻弄する兄に陶酔したヴィヴィは、それからは無心に兄を感じていた。
弱い膣裏をごりごりと亀頭で抉られて早々に達したヴィヴィを、匠海は休む暇の与えず、更に潤ったそこを堪能するように撹拌し。
「ごりごり、だめぇ……っ あ、ダメぇ~~っ はぅんっ」
甘い声でそう兄を止めようとすれば、更に鈴口から滲み出る先走りの雫を塗り広げるように、ごりごりと愛されて。
「ひぅうっ あ、イっちゃ……っ ま、た、イっ ちゃぅ~~っ ……っ ぁあああんんっ!」
白いパンプスを履いたままの細長い両脚がぴんと真っ直ぐに伸び、まるで兄に腰を押し付けるように小さな尻を持ち上げて、ヴィヴィはまた達してしまった。
「くぅ……、 はぁっ うねって……っ」
そう唸りながらも、まだ達したばかりでひくつく妹のそこをゆるゆると虐めてくる兄に、ヴィヴィは浮上した躰が降りて来れなくて、苦しそうにベッドの上の上半身をくねらせて耐えた。