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禁断の果実 ―Forbidden fruits― 第1部
第105章          

「ふ。中、凄いことに、なって……。ぁあっ 締ま、る……っ」

 対峙する匠海も、そろそろ限界が近いのか、少しずつその表情も切ないものに変わっていた。

「ヴィクトリア、少しずつ、早めてごらん……? そう……、そうだよ……。うん、上手だね」

 ヴィヴィはもう頼みの綱は兄しかいないので、言われた通りに匠海に腰を寄せる速度を少しずつ早めていく。

 もちろん、匠海自身もヴィヴィに合わせて腰を振っているので、互いに感じる快感は常の倍となり。

「ぁ……っ やぁんっ ふ、ふぁあ……っ あっ ぁあっ あっっ」

 ヴィヴィの喘ぎが、徐々に切羽詰った高いものへと変化していく。

「いいよ、すご……くっ あぁっ ……絡み、ついてっ」

「はぅうっ イっちゃ……、ヴィヴィ、イっちゃうぅっ あっ も、ムリ……っ」

 もう限界を訴えるヴィヴィは、さらに腰を高く上げて、小刻みに抜き差ししながら兄のそこへと寄せていく。

「……っ ああ、いいよ、可愛いヴィクトリアっ イってっ」

 白いベビードールを纏ったまるで天使の様なヴィヴィの、そのあまりの痴態にやられたのか、匠海はそう赦しを与えた。

 ヴィヴィは必死に快楽の種を掻き集める様に、兄の陰茎を貪る。

 瞳に映し出されるのは、あまりにも怠惰な情事に耽る自分達の姿。

 もう後3cm位で互いの脚の付け根はぴったりと重なり合う――そんな深くまで兄のものを受け入れて、ヴィヴィの躰のそこかしこで、何かがぷちぷちと泡立ち弾けていく。

「ぁあっ いいっ おにぃ、ちゃっ イイっ あっ イっちゃ……っ ~~~~っ!!」

 受け入れている兄の分身に向かって、自分の全てが窄まっていく感じがし、そしてその硬さと大きさを存分に感じながら、ヴィヴィの躰は真っ白な世界に放り出された。

「~~っ ヴィクトリアっ すご、いっ く……っ ~~っ」

 そう唸った匠海も、数度大きく腰を寄せると、そのまま互いの脚の付け根をぴたりと合わせ、妹の最奥で爆ぜた。

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