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禁断の果実 ―Forbidden fruits― 第1部
第105章
ヴィヴィは達している最中にも関わらず、子宮口に感じた兄の硬さと熱さに、咽喉を詰まらせ。
そして更に甘美な悦楽に浸りながら、匠海の言葉を思い出していた。
『俺達の腰がぴったり重なって、その先で溶け合うんだよ? ほら、凄くエッチだ』
(ほ、んと、に……、とろけちゃう……からぁ……)
ひくんひくんと嬉しそうにひく付く自分の最奥に、うっとりと亀頭の先を擦り付けている兄を感じながら、ヴィヴィは意識を手放した。
そしてその1分後――。
達した興奮状態で夢中で妹の最奥を虐めていた匠海は、ヴィヴィがシーツの上にくたりと倒れこんでいるのにやっと気付き。
「あ゛……、堕ちちゃったか……」
そう、申し訳なさそうな声を上げたのだった。
しかしその数秒後、
「寝顔も、可愛いな……。ヴィクトリア、早く起きて……?」
そう囁きながら、己を抜く事無く、妹の躰を胸に抱き寄せた匠海は、絶対に懲りてないだろう。
けれど――、
長時間のフライトと、7日間慣れぬ土地で振付を必死に覚えてきたヴィヴィのその疲労は、いくら2時間程仮眠を取っていたとはいえ、さすがにピークに達しており。
いつまでも目を覚まさない妹に、匠海も待ちくたびれて、そのまま眠ってしまったのだった。
そして翌朝、4時に目覚めたヴィヴィは、同じく目覚めた匠海にねっとり抱かれて虐められ。
さんざん中に出されて半泣き状態のヴィヴィを、匠海はお風呂で優しく慰め、もちろん最後には妹を骨抜きにし。
「ん……。ヴィヴィ、今日も頑張る、ねっ」
そこまで回復させた妹を、匠海はほっとした笑顔で、リンクと大学へと送り出したのだった。