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禁断の果実 ―Forbidden fruits― 第1部
第106章               

 正門をくぐれば大勢の人でごった返すそこには、公式マスコットの “めい” という水色の羊の着ぐるみが、子供達にぐちゃぐちゃにされていたり。

 模擬店のテントも人気の店は長蛇の列が出来ていたりと、大盛況のようだった。

 安田講堂の前には大きなステージが組まれ、Best Band Beatsという予選を勝ち抜いた4バンドによる演奏が始まっていた。

 興味津々できょろきょろと金色の頭を巡らせていたヴィヴィを、はぐれると思ったのかクリスがその手を握って先導していく。

「まずは、塩川っちの出演する、ブラアカ(東京大学ブラスアカデミー:吹奏楽部)でしょ?」

 円がパンフレットと睨めっこしながらそう呟くと、

「やっぱり、模擬裁判は外せんけん」

 三宅がのっそりと大きな体を揺らしながら、そう主張する。

 それには皆が「行きたい」と賛同した。

 東京大学法律相談所という団体は、1年を通して無料法律相談を受けていて、五月祭での模擬裁判も定評があった。

 ヴィヴィ、円、ブリちゃん、塩川、三宅は法学部希望なので、ぜひとも参加したい企画だった。

 模擬店でたこ焼き等を買い込み、ブラアカでクラリネットを披露する塩川を冷やかした一行は、模擬裁判を楽しみ。

 次に参加したい著名人招聘企画まで時間があったため、各学部の学術展示をまわった。

 やはり3~4年生主体の学園祭とあって、研究発表や学べるものが多く。

 そして著名人招聘企画には、多くの衆議院議員や省庁の官僚・京大や慶応の教授・企業家や取締役・NPO団体代表など驚きの顔ぶれが揃っていた。

 まあ中には、アイドル同好会によるマイナーなアイドルの招聘もあったりするが。

 クラスメイトがたこ焼き・から揚げ・お好み焼き等の高カロリー食で腹を満たす中、ヴィヴィはリンゴ飴のリンゴだけ齧りランチを済まし。

 行政機構研究会という、サークル主体の講演会に参加した。

 法学部の講堂で、元外務大臣・岡田 克哉氏を迎え「激動する世界情勢の中の日本外交」のテーマで講演が行われた。

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