この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
禁断の果実 ―Forbidden fruits― 第1部
第106章
敏感で皮膚の薄いそこを、優しくあくまでも柔らかく洗い上げていく兄の指先。
先程まで匠海の太いものを受け入れていたそこに、兄の指がするんと入ってしまうんじゃないかと気が気じゃなくて。
「ほら、ここも……」
そう囁きながら泡を纏った手で擽られたのは、その上の小さな肉芽。
「はぅっ あっ あ……っ」
くにくにと指先で転がされた途端、薄い唇から零れたのはもう誤魔化しきれない甘い喘ぎ。
目の前の逞しい胸に両掌を這わせて縋り付けば、くにっと指で潰されて。
「ひっ ……~~~っっ」
目の前がちかちかと明滅し、膣内がきゅうと収縮する。
呼び起される快楽にふるりと震えながら、ヴィヴィは小さく達してしまった。
けれど、匠海はそれには気付かなかったみたいで。
「さあ、綺麗になった」
妹の躰から手を放した匠海は、シャワーでその泡を流していく。
「ほら、ここも泡、流さないと……」
そう言ってシャワーヘッドを妹の脚の付け根に導いた匠海に、ヴィヴィはびくりと戦慄く。
「ヴィクトリアの金色の産毛、可愛いね。ほら、奥も……、あれ?」
「…………っ」
「ああ、もうこんなに濡らしてたのか……。ごめんな、気付いてやれなくて」
シャワーの水とは明らかに粘度の異なる蜜に、匠海はそう殊勝に謝りながら、中指を突き立てた。
「ひゃぅうっ ……っ あっ おに、ちゃ……っ」
驚きと、そして無視出来ないその質量が与えてくれる気持ち良さ。
途端に腰を揺らしたヴィヴィから、匠海は指を抜き去る。
「ん。まだ我慢出来そうだな? ほら、髪の毛乾かそう」
「……――っ」
自分を翻弄ばかりする兄の言動に、ヴィヴィはもう何て突っ込んでいいか分からず。
ひょいと軽々抱っこされてバスルームから出されたヴィヴィは、兄にバスタオルを巻き付けられ、スツールに座らされた。
手早く自分の髪を乾かした匠海は、今度は丁寧にヴィヴィの長い金髪を乾かし始める。
「おや。ヴィクトリア、無口だな?」
「………………」
ドライヤーの音を聞きながら、むすっと押し黙るヴィヴィに、匠海が苦笑しながら囁いてくる。
「さっき、小さくイっただろう? ヴィクトリアの中、凄く熱くなってた」
「~~~っ!? き、気付いてっ?」