この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
禁断の果実 ―Forbidden fruits― 第1部
第106章               

 クリを弄られて簡単に達した自分を誤魔化せたと思っていたのに、匠海は気付いていて、しかもその後も中指を銜え込ませて、煽っていたなんて。

 恨めしそうに鏡越しに睨み上げてくるヴィヴィに、匠海は髪を乾かしながらずっと笑っていたのだった。

「ほら、乾いたよ。じゃあ、沢山愛し合おうか」

 そう言って金色の頭を撫でてくる匠海に、ヴィヴィはむすっとしたまま唇を尖らせる。

「…………、もう、しない……?」

「うん? 何を?」

「もう……、イジワル、しない……?」

 また先程までみたいに虐められたら、ヴィヴィはもう泣き出してしまいそうだった。

(ちゃんと、愛して……? ヴィヴィにも、お兄ちゃん、愛させて?)

「ふっ ああ、約束する」

 くしゃりと笑った匠海の顔に、ヴィヴィの薄い胸がきゅんと疼き。

「………………抱っこ」

「ああ。おいで」

 甘えん坊全開の妹を、匠海は心底愛おしそうにその胸に抱き寄せた。

(やっぱり、優しいの……。お兄ちゃん、大好き……)






 なのに、その30分後――、

「も、もう……、やだぁ~~……っ」

 ヴィヴィの大きな瞳からは、ぼろぼろと涙が零れ落ちていた。

「ん……? 何が?」

 兄のくぐもったその問いが聞こえてくるのは、ヴィヴィの下半身の方。

 2階の6個あるベッドルームの内の1つ。

 キングサイズのベッドの前に大きな鏡があるその部屋で、ヴィヴィは白いシーツの上で虚脱していた。

 バスルームであんなに逞しいものを既に確かめたのに、ベッドルームに移動してからの匠海は、ヴィヴィを全身くまなく愛し始め。

(べ、別に、それはいいの……。う、嬉しいし……)

 ヴィヴィだって、兄に沢山触って貰うのは大好き。

 首筋を執拗に舐められて、耳を甘噛みされるのも。

 綺麗に浮き出た鎖骨を、しゃぶり尽くされるのも。

 皮膚の弱い腕の内側を、丹念に舐めて擽られるのも。

 裏返されて肩甲骨の形を褒められながら、乳房を揉み込まれるのも。

 ……お尻を「ぷりっケツ」と笑われながら吸い付かれるのは、大っ嫌いだけれど。

 でもそれを15分も続けられ、その後同じ時間、舌と指で丹念に解され、何度もイかされる人間の身になった事が、匠海にはあるのだろうか。

/2774ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ