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第106章 　 　 　　 　 　　　 　

　しばらくヴィヴィを堪能した匠海が唇を離し、そのすぐ傍で唇を開いた。

「ありがとう……。凄く、気持ち良かったよ」

「もう、いいの……？」

　そう確認する妹に、匠海は幸せそうに微笑んだ。

「うん。今度は一緒に、気持ち良くなろうな？」

　掴んでいた両手を離され、互いの指を交差させた匠海が、ゆっくりと正常位で突いてくる。

　ヴィヴィの弱い膣前庭の中程を、ゆるゆると擦り上げられ、途端に甘い声が細い咽喉から漏れる。

「ぁん……、ぁ、ぁあっ　はぅ、あん～～っ　んっ　んぁ……っ」

「可愛い声だ、もっと、聴かせて……っ」

　そう強請ってくる匠海の声のほうが、甘えている様に聞こえて、可愛くて。

　きゅうんと疼く胸の高ぶりに、ヴィヴィは更に甘く啼く。

「んんっ　あっ　ぁ～～っ　あぅ……っ　す、好き……、だい、スキぃっ」

　組んだ指にきゅっと力を込めると、兄は腰を動かしながら唇を寄せて来た。

　途端に静かになった寝室に響くのは、ちゅぷんちゅぷん、という卑猥な蜜音。

　その音にも煽られて無意識に昂ぶりを締め付ければ、それを振り切る様に太くひと突きされ、その子宮さえも震えさす重い刺激に、堪らずヴィヴィは唇を離した。

「あ……っ　そんな、だめぇ……」

「ごめん。ほら、次はここでイこう？」

　指の拘束を解いた匠海は、両の掌ですっぽりと妹の白皙の乳房を包み込み、またリズミカルに腰を振り出す。

「……っ　あっ　あ、あぁ、あっ　……ふぁっ　ふっ　ぁあぁ～んっ」

「びくびく、してきた……っ　ほら、見ててあげるから、可愛くイってごらん？」

　膨らみをねっとりと揉み込まれる兄の手と、その巧みな腰使いに、ヴィヴィは早々に根を上げ。

「ふぁ……んっ　んっ　んんっ　あっ　い……っ　イっちゃっっ　～～～っ　ひゃぅうううっ！！」

　細く高い嬌声を上げながら達したヴィヴィは、しばらく放心状態のまま、ベッドに沈んでいた。

　兄の腰に縋り付いていた細長い脚が解かれ、その触れ合いひとつにもびくびくと震えるヴィヴィを、匠海は嬉しそうに見下ろしていた。

「気持ち良さそうだね……。ヴィクトリアはおっぱい、弱いからな？」

「……お、にい、ちゃん、は……？」

　ここに来てまだ一度も達していない兄に、ヴィヴィは少し不安になってそう確認する。