この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
禁断の果実 ―Forbidden fruits― 第1部
第106章               

「はぁ……、堪らないっ」

 怠惰な台詞も匠海が発すると、厭らしさよりも色香が浮き立つ様で。

 ヴィヴィの滑らかな背筋を、ゾクゾクと何かが這い上がって行く。

(やぁんっ 凄く、色っぽいの……っ)

 そんな男としての魅力たっぷりの兄に、こうやって組み敷かれている自分が、何だか途轍もなく恥ずかしくなる。

 ヴィヴィは咄嗟に伸ばした腕で羽毛布団を掴むと、抱き込んで横たえられたままの上半身を隠した。

「……ヴィクトリア……?」

 急に意外な反応を見せた妹に、そう不思議そうに声を掛けてくる兄に、ヴィヴィは羽毛布団の隙間から見上げながら言い募る。

「は、恥ずかしく、なっちゃっ た……っ」

「……は……? 恥ずかしい? 今更?」

 兄のその言い分はもっともで。

 さっきまでお風呂で躰の全てを洗って貰い、30分も掛けて愛撫を施されたのに、今更「恥ずかしい」とは。

 けれどヴィヴィを生まれた時から知っている匠海は、コロコロその気分や話題が変わる事など、慣れっこの様だ。

「ふうん……。じゃあ、もっと恥ずかしい事、しようか?」

 そう言い渡してきた匠海の顔には、にたあと恐ろしい笑みが浮かんでいた。

「…………え゛…………」

 変な声を上げて固まってしまったヴィヴィを、匠海は軽々と抱き上げてベッドを降り、その前に据えられた大きな鏡台の前に連れて行き――。

 それから起こった事は……、筆舌にしがたいので、割愛する。

 そして抱き潰されて気を失ったヴィヴィが、翌朝 目を覚ました途端、襲いかかって来た匠海は、その後も本当に宣言通りに妹の躰を求め続け。

 昼過ぎ――やっと帰宅時間になって、兄から解放されたヴィヴィが、カスカスの声で一言。

「……し、死ぬぅ……(°ཀ°;)グフゥ」








/2774ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ