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禁断の果実 ―Forbidden fruits― 第1部
第107章
昨日クラスメイトと海水浴に行った事が、実は気に入らなかったらしい匠海。
妹の真っ白な肌が、日に焼けてうっすらとピンク色に火照っているのに気付くと、心底悔しそうに美しい顔を歪めた。
「ド、ドバイ……、で……っ あ、や……ぁんっ」
困り顔で下から見上げるヴィヴィは、恐るおそるそう伝えてみるが、
「ドバイ……っ!? 向こうでお前の水着姿、見せられても、俺は指一本、触れられないだろうがっ」
「………………っ」
(そ、そっか……。ドバイでは日課の添い寝も、え、えっち……も、出来ないのか……)
家族と英国の親族と、そして大好きな匠海との、海外旅行――しかもリゾート地でゆっくり出来る。
その事を心の底から楽しみにしていたヴィヴィは、正直そこまで考えておらず。
結局ヴィヴィは、兄の嫉妬の滲んだ欲望を、失神寸前まで受け止め。
最後には、大きな子供の様な匠海を抱き留めながら、互いに甘く蕩け合ったのだった。