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禁断の果実 ―Forbidden fruits― 第1部
第107章           

 8月3日(火)。

 早朝に屋敷を出発した双子は、牧野マネージャーと共に新幹線で名古屋へと向かい、中京テレビの情報番組に出演し。

 また新幹線に飛び乗って、今度は新大阪で降りて、テレビ局でバラエティー番組にお邪魔した。

 すべては、明日から始まるTHE ICE2020の為に。

 既にチケットはソールドアウトしているらしいが、何故か番宣に出る。

 各番組で今シーズンの調子や、披露する双子プログラムの事について聴かれたヴィヴィは、面白おかしく伝えられるように努力し。

 クリスは至極真面目にコメントし、それが逆に関西では受けて、出演陣に弄られていた。

 その中でも、「今、はまってることは?」との質問に、クリスは「自動車教習所」、ヴィヴィは「車の運転 & 熱帯魚」と答え。

 「生まれ変わったら、何になりたい?」との質問には、まさかの同じ答え「「自分に生まれ変わって、双子でアイスダンスかペアの選手になりたい」」と書いたフリップを出した。

 その双子ならではのシンクロ具合で、大いに出演陣を驚かせたのだった。

 夕方、THE ICE大阪公演の舞台となる、大阪市中央体育館に到着し。

 ヴィヴィは、テレビや雑誌の取材で忙しそうな浅田真緒との再会に感激し、飛び付こうとしたところを、クリスに羽交い絞めにして止められた。

「今から、オープニングとフィナーレ、男女グループ、の振り付けするって……。行くよ……」

「えぇ~~……っ 真緒ちゃん、また、後でっ! たっぷり、じっくり! ううん、ねっとり!!」

 THE ICEの主催である浅田は、そんなちょっと気持ち悪いヴィヴィに、笑って寄越してくれた。

「あはは。相変わらず、元気いっぱいだねえ~」




 
 昨年は受験生で出演出来なかった双子は、THE ICE特有の暖かくて面白い雰囲気にすぐに溶け込み。

 久しぶりに再会したメンバーとじゃれあいながら、振付を受けた。

 ディナーは関係者勢揃いで採り、ヴィヴィはというと、もうでれでれで浅田にへばりついていたのだった。



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