この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
禁断の果実 ―Forbidden fruits― 第1部
第107章           

 漆黒の暗闇が広がる会場に、割れんばかりの拍手と、大きな歓声と、若干の笑い声とが響き渡ったのを、双子は「「よっしゃっ!」」と囁き合って手応えを感じ。

 再度照らされたスポットライトに浮かび上がったのは、白い骸骨を真ん中に、両方から手を繋いだ2人と1体の姿。

 拍手が鳴りやまぬ中、何故か双子は骸骨と一緒に、右脚、左脚と、交互に脚を振り上げて滑稽に踊り。

 最後――まるで糸の切れた操り人形の様に、その場に崩れ落ちて動かなくなった。
 
 今度こそ完全に暗転した場内。

(これ、SPの『ペトルーシュカ』の振付なんだけど。気付いてくれたかな……?)

 そう思いながらリンクを後にするヴィヴィの耳に、

「あっ あれ! 『ペトルーシュカ』だよっ バレエの “ロシアの踊り” のラスト~~っ!! ギャ~~っ!?」

 そう絶叫する、コアなファンの声が届き。

 バックグラウンドに引っ込んだ双子は、互いに顔を見合わせて「「やったねっ」」とハイタッチして喜んだのだった。

 第二部は、20名でのダンスバトルに、2名のエキシビを挟み、浅田と大塚崇彦による豪華なペアプログラム。 

 ヴィヴィのエキシビ、クリスのエキシビ、男子グループのグループナンバーと続き。

 やはりトリを飾ったのは、浅田のエキシビ――という、贅沢な演目だった。

 フィナーレとグランドフィナーレを踊りきった20名は、観客と一緒になって楽しめた手応えを感じて喜び合い。

 そうして初日の昼公演は、大成功で幕を下ろした。





 大阪での初日は、夜公演も行い。

 2日目――8月5日(木)は昼公演を行た後、一行は次の公演会場となる名古屋へと大移動した。
 
 翌日の8月6日(金)は、公演が無く。
 
 このショーのスポンサーの中京テレビによる企画――『浅田姉妹Presents ☆ メンバーを名古屋でお・も・て・な・し』という番組で、総勢20名が名古屋の街へ繰り出した。

 浅田姉妹行き付けの味噌煮込みうどん屋でランチをしながら、THE ICEの舞台裏・暴露大会をしたり。

 名古屋城に行って、お決まりの金のしゃちほこの物まねで、記念撮影をしたり。

 ゆるキャラの “はち丸くん” を見つけた一行は、寄ってたかって弄り倒して遊び。

 夜はひつまぶしを堪能した一行は、大満足でホテルへと戻った。

/2774ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ