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第107章 　 　 　　　 　　

　ジュリアンと双子は、そのまま名古屋に留まり。

　翌日から中京大学で行われる、スケ連主催の特別強化選手合宿へと、雪崩れ込んだ。

　８月９日（月）～１１日（水）の２泊３日。

　特別強化選手は、男子シングルは下記の５名――

　羽生（はぶ）　結弦（27）

　宇野　昌麻（24）

　本田　太壱（23）

　篠宮　クリス（18）

　西森　真瑚（18）

　女子シングルは下記の５名――

　本郷　理香（25）

　大場　雅（25）

　宮平　知子（23）

　本田　まりな（20）

　篠宮　ヴィクトリア（18）

　アイスダンス――

　マリア　渋谷(22)

　アルフレッド　渋谷(26)

　ペアスケーティング――

　棚橋　成美(30)

　マービン　藤堂(32)

　ジャズダンスの講師を招いての、ダンスのレッスン。
　
　各々の今シーズンのＳＰとＦＰを披露しあっての、感想やアドバイスの交換。

　振付師・宮田　賢二による、短所を生かした演技のコツの伝授。

　ロシアの元男子シングル選手、五輪で３度も表彰台に上った、エフゲニー＝プルチェンコによるジャンプ指導。

　充実したレッスンを受けながらも、ヴィヴィは若干の不安を感じていた。

（女子のジュニア勢……、上がって来て、くれないな……）

　今回参加している面々は、ヴィヴィ以外は２０代で。

　特別強化選手のひとつ下の、強化選手Ａには、

　加藤　莉緒菜（23）

　坂元　花織（21）

　紀藤　優香（21）

　樋口　若葉（20）
　
　と、２０代の選手が続き、１０代の選手が育って来ない。

　ヴィヴィとしては、せめてジュニアで一緒に育ってきた、同学年の川畑　トモエ　や　竹内　粋（すい）に上がって来て貰って、一緒にフィギュアを盛り立て。

　そしてゆくゆくは、グランプリシリーズをはじめとする世界大会で、切磋琢磨したいと思っている。

　ヴィヴィは今　１８歳。

　来年は五輪シーズンで　１９歳。

　その次の五輪シーズンは　２３歳。

　技術と体力が着いて来るならば、ヴィヴィはそこまで現役生活を続けたいと、漠然とだが思っている。

（きっと、来期の五輪シーズンが終わったら、女子……結構引退すると思うんだよね……）

　大体の女子選手が、２５歳を区切りとして現役引退をする傾向にあった。