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禁断の果実 ―Forbidden fruits― 第1部
第107章
まったく硬度を失わないその強靭さにぞくぞくしながら、ヴィヴィは自分のぬかるんだそこに、兄を迎え入れては擦り上げ。
ぬぷぬぷと厭らしい音を上げながら、匠海の可愛い分身をめい一杯愛する。
「あ~……、きもちいい……」
心底良さそうな擦れ声を上げる兄を、ヴィヴィは可愛く跳ねながら見下ろす。
妹の肩から落ちた金色の長い髪が、さらさらと目の前で揺れるのを、匠海は幸せそうに見上げていて。
「ほ……、んと? ぁ、んっ」
(ヴィヴィで、気持ち良く、なってくれてる?)
「うん。ヴィクトリアの中が、俺に「構ってかまって」って、甘えてきてる」
「……っ はぅっ ぁ、ぁんっ アっ」
ぐぐっと硬度を増した兄に、ヴィヴィは何とか腰を振りながら堪えていると。
匠海が両腕を持ち上げて、自分の上で愛らしく跳ね続ける妹の躰を、つぶさに触れて確かめ始める。
腰を跨いだ細い太もも。
日焼けの跡がほんのり残る腰。
時折きゅうとしなり、肩甲骨が浮き出る背中。
肋骨がほのかに浮き出る、薄っぺらい腹。
そして、ずり下げられたピンクのビキニに下から支えられ、上へと盛り上がった真っ白な乳房。
ビキニの紐の白い跡と、薄紅色に日焼けした肌の境界線を辿る兄の指先に、ヴィヴィは大きな瞳を細める。
「ぁん……っ ぬ、脱いで、い……?」
日焼けした肌と、真っ白な乳房とのコントラストが何だか卑猥で。
そして何よりも、ずらされた水着が「ヴィヴィの恥ずかしいお胸、見て?」と、おねだりしている様に見えて。
「駄目」
ぴしゃりと要求を跳ね返す兄に、ヴィヴィは唇を尖らせる。
「あんっ ど、どうし、てぇ?」
「恥ずかしがってるヴィクトリア、見たいから」
「……~~っ!?」
兄のその答えに、ヴィヴィの腰は止まってしまう。
「恥ずかしいけれど、でも気持ち良くて、俺にもっと見られたい――そんな切ない表情してるヴィクトリア、堪らない」
灰色の瞳を意地悪に眇めながら虐めてくる匠海に、ヴィヴィは絶句ののちに喚いた。
「~~っ 変態っ!!」