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禁断の果実 ―Forbidden fruits― 第1部
第107章           

 15日間の学期末試験を終えた双子は、7月31日(土)にクラスメイトと総勢30名で海水浴に行った。

 そしてその翌日、やきもちを焼いた匠海に、執拗に抱かれたのが最後。

 翌週からTHE ICEと特別強化選手合宿の為、双子はずっと東京を離れており。

 合宿から戻って来たその日の深夜便でドバイへ向かった為、確かに8月1日が兄妹が躰を繋げた最後だった。

「今日は、何日?」

 じいと上から見下ろしてくる、兄のその問いに、

「じゅ、15日……」

 恐るおそる、そう返事した妹。

「そんなに我慢してたのに、たった1時間なんかで足りるかっ!」

 15日もセックスして無いからもっとする、と主張する匠海に、ヴィヴィは「えぇ……っ」と情けない声を上げて困り果てていたが。

「ぅぁあ……っ!? ふ、ふかぃぃ~~っ」

 自分の太ももに縋り付きながら、ヴィヴィは半泣きの声を上げる。

 匠海の両掌は、妹の顔のすぐ傍で、その細い両ふくらはぎをがっちり抑え込んでおり。

 超軟体動物のヴィヴィは、体制的には苦しくもなんともないが。

 その上からぴったりと腰を押し付けられれば、嫌でも2人の結合は深いものになってしまう。

(お兄ちゃん、いい加減、自分のペ……、そ、それ……の、大きさとか長さとか、自覚してほしいのっ)

「ん……? 苦しいか?」

 妹の膣の様子なんて、きっと当人よりも匠海の方が、良く解っている筈なのに。

 嬉しそうに至近距離から覗き込んでくる匠海に、ヴィヴィは可愛らしい顔をくしゃくしゃにして見上げる。

「……っ 気も……苦しぃ……」 

(苦しいけど、気持ちいいし……っ ぁうっ でも、やっぱ、くるしいよぅ……)

「キモ苦しい!? 苦しい上に気持ち悪いってか?」

 何でそう取ってしまうのか不明だが、ご立腹の様子の匠海に、ヴィヴィはふるふると乱れた金色の頭を振る。

「ち、ちがぅ~~……っ」

 妹が困り果てる様子に苦笑した匠海は、ゆっくりと腰を引いて挿入を浅くし。

「ヴィクトリア。やっとお前と繋がれたんだ……っ 離れたくないっ」

 そう苦しそうな声で囁きながら、シーツの海に沈んだ妹を掻き抱く。

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