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禁断の果実 ―Forbidden fruits― 第1部
第107章           

 ヴィヴィは紺色のソファーから立ち上がると、クリスの書斎へ軽い足取りで向かい。

 そこに(上から吊るされた状態で)立っている、骸骨クンの傍に寄る。

 THE ICEの最終日。

 出演陣や関係者達から寄せ書きを貰ったその白い骸骨は、今は色取りどりのメッセージで埋め尽くされている。

 嬉しくて速攻、双子のHPのヴィヴィ‘S DIARYに画像を載せたヴィヴィ。

 その骸骨クンの頬骨に、チュッとキスすると、

「あ……。ずるい……」

 何故か骸骨クンにまでやきもちを焼いてくるクリスにも、ヴィヴィは苦笑しながらほっぺにキスしたのだった。

「いい思い出、出来たね?」

「うん……。来年は、何しようか……?」

 まだ来年のTHE ICEのオファーも貰っていないのに、双子は楽しそうに「ああでもない、こうでもない」と来年の双子プログラムについて思いを馳せたのであった。





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