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禁断の果実 ―Forbidden fruits― 第1部
第108章          

「ダメだ。舐め取ってても、終わりが見えないよ。溢れてるところを直接舐めてあげないと」

 嬉しそうな匠海の声に、中を舐められると身構えたヴィヴィ。

 そして捩じ込まれた熱い舌に、ヴィヴィは甘い声を上げながらシーツに顔を埋めた。

 充血して厚ぼったくなったそこは、質量のあるものに喜んで兄の舌を締め付ける。

 自分の尻を掴む匠海の掌の力が強くなり、さらに奥へと差し込まれる舌に、ヴィヴィはもう自分が何を言っているのか分からない呻きを、傍にあった枕に吐き出した。

「舌より奥が良いみたいだ。指を入れてあげようか?」

 兄の問いに、ヴィヴィはこくこくと頷き、さらに枕にしがみ付く。

「ふ。本当に可愛いな、ヴィクトリアは。ほら、1本で足りるかな?」

 膣口につぷりと音を上げて突き立てられた兄の中指は、その根元までヴィヴィの膣内に収めらる。

「ああ、すんなり入った。もっともっとって、絡み付いてくる」

 妹の膣の具合を言葉にしながら、匠海は指の腹でぽよぽよと膣壁を小突いて回り。

「あっ あ、ぁああん~~っ はぅ……、もっと……っ」

 足りない。

 全然足りない、指一本なんて。

 もう疼いて仕方のないヴィヴィの蜜壺は、どこもかしこも擦り上げてくれる逞しいものを待ち侘び、悲鳴を上げていた。

「もっと? じゃあ、ちゃんと顔を上げてごらん」

 兄に促されて、ヴィヴィは枕に埋めていた頭をうっそりと起こし、両腕を着いて四つ這いに戻る。

 目の前に広がる夜景なんて、もう目に入っていなくて。

 ただただ兄を待ち侘びえてお尻を突き出すその姿は、まだ18歳の少女がすると、酷く卑猥に写る。

「良い子だ。ほら、今度は2本入れてあげる」

 その囁きに、先ほどより太いものが貰えると、ヴィヴィのそこが期待に蠢き始め。

 けれど、自分を貫いたのは、それよりももっと太くて硬いものだった。

「……え……? あっ!? ……ぁあああんっ あっ やぁあ~~っ」

 予想していたものとは違う異物感に、とっさに前に逃げた妹の腰を掴み上げた匠海は、いきり立った一物をぬかるんだそこへと確実に沈めていく。

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