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禁断の果実 ―Forbidden fruits― 第1部
第108章          

「……~~っ はぁ……、そんなに、締め付けるなっ」

 妹を謀った本人が、自分に絡み付くヴィヴィの膣内にやられた様に、必死に堪えた声を上げ。

「そ、んな……っ む、むりぃ~~っ あっ あ、ぁああっ そんな! おっき……ぃっっ」

 ぐぐと硬度と重量を増した兄の陰茎に内から押し広げられ、ヴィヴィの背筋はきゅうとしなる。

 無意識に締め付けてしまった陰茎は、一瞬膨張し。

「くはっ ああ、悪い……っっ」

 そうヴィヴィに謝りながら、白濁を撒き散らした。

「あ……っ はぅ~……、出て、る……っ」

 もっと奥で吐精してくれたら、一緒にイケたのに。

 少し不満そうなヴィヴィの声に、匠海はやられたらしく、

「ヴィクトリア……。お前は本当に、奥に出されるのが大好きなんだな? こんなに淫乱で愛らしい子は、俺じゃないと満足させてあげられないな?」

 なかなか酷い言い方をされているのに、ヴィヴィはこくりと頷き、背後の兄を振り返る。

「ん……。ヴィヴィ、お兄ちゃんじゃないと、や……」

「………………っ」

 縋る瞳は潤んで、必死に兄を見上げていて。

 その妹の様子に、匠海は何故か無言で押し黙った。

「…………? おにい、ちゃん……?」

 不思議そうに名を呼べば、兄は繋がったままがくりとうな垂れた。

「……お前……、俺をこれ以上、ドツボに嵌らせないでくれ……」

「…………? まだ、はまってなかったの? ヴィヴィはこんなに、お兄ちゃんにどっぷりなのにぃ~~っ」

 拗ねた様子で唇を尖らせたヴィヴィに、匠海は切れ長の瞳を瞬かせ、苦笑した。

「ああ、そうだね。もっと俺に嵌って貰える様、頑張りますよ、ヴィクトリアお嬢様」

 そう恭しく囁いた匠海は、またヴィヴィの腰を掴んで、妹を翻弄し。

「ほら、俺に突き上げられてるヴィクトリア、見られてるよ?」

「ヴィクトリアのちっちゃなここ、俺ので拡がってるの、みんなに見て貰おうね」

 そんな言葉でも虐めながら、妹の心も躰も抱き潰したのであった。




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