この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
禁断の果実 ―Forbidden fruits― 第1部
第109章           

 制服の白シャツだけを肩から羽織ったその肢体には、胸元に幾つもの鬱血の痕が見え隠れし。

 裾から剥き出しの細長い脚をひょいと上げて、兄の腰の上に跨った。

 目の前の兄からは、まだボディーソープの香りは漂って来ず、先程の言葉に嘘は無い様で。

 少し驚いた表情で自分を見つめてくる匠海に、ヴィヴィはその首筋に両腕を絡めてしがみ付く。

「どうした? 今日は一段と甘えん坊だな」

 長い金髪を指先で梳きながらそうからかってくる兄に、薄い唇から洩れたのは、

「……足りない、の」

「え……?」

「もっと、ヴィヴィのこと、愛して……?」

「………………」

 もう4時間以上躰を繋げているのに、足りない。

 ヴィヴィのその懇願にも、匠海は動いてくれなくて。

 けれど、

「お兄ちゃんの、硬い……」

 自分の尻を押し返す太いそれは、誤魔化しが利かない程、反応していた。

(お兄ちゃんが、絶倫さんで、良かった……)

 以前、エロ変態絶倫ロリ王子と、心の中で兄を揶揄していたヴィヴィだったが、今日は特にそれを痛感した。

「ヴィクトリア……」

 困り果てた匠海の声にも、ヴィヴィは引く気は全く無く。

「ね……? 10分、だけ」

 微かに腰を揺らせながらそう強請れば、兄の分身は更に硬さを増し。

 そして、

「10分、だけ?」

 目の前の兄の瞳に、また欲望の炎がチラついたのを、ヴィヴィは見逃がさずに頷いた。

「ん……」

 ヴィヴィは視線で匠海に、あるものを指し示す。

 背後を振り返った匠海は、書棚の一角に置かれたそれに気付き、手に取り上下を逆さにした。

 黒い砂が満たされた、ガラスだけで出来た大きな砂時計。

 10分間測れるそれは、以前、匠海がプレゼントしてくれたものだ。

 ヴィヴィと心を通わせたい――その真摯な気持ちを、形にしてくれた大切な贈り物――。

「10分で、終わりだぞ?」

 そう念を押した匠海は、ヴィヴィの腰を持ち上げて、ゆっくりと己を突き立てていく。

「ん……。あ、んぅ……、かたぁい……っ」

「……っ ああ、さっきまで俺の大きさに拡がってたのに……。キツっ」

 そう零しながら深々と陰茎を妹に含ませた匠海は、ヴィヴィを宥める様にその背をシャツ越しに撫でる。

/2774ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ