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禁断の果実 ―Forbidden fruits― 第1部
第109章
ヴィヴィは羞恥に火照る顔を俯かせ、ぎゅうと目蓋を閉じながらも、恐るおそる唇を開く。
「お兄ちゃん、の……ペ、ニス……。ヴィヴィに、ちょうだい……?」
「……――っ」
振り向かなくても、背後の匠海が自分の痴態に絶句しているのがありありと伝わってくる。
ゆっくりと振り返ったヴィヴィは、濡れた瞳で必死に兄に縋る。
「お願い。奥、疼くの……っ」
意識して膣を締めると、また中から新たな白濁が、ぱたたとデスクに滴り落ち。
「腰……、落とさないと、入れられない」
強張った表情のままそう命令してくる兄に、ヴィヴィは四つん這いになっていた腰を落とし、もう一度兄を振り返る。
「……こう………?」
「ああ、いい子だ」
固い声でそう誉めた匠海は、一気にヴィヴィの蜜壺を穿ってきた。
「ひぅう……っ あ……、おに、いちゃ、んの……っ」
喘ぎながら兄を振り返れば、その視線の端に映ったのは、黒砂が落ち切った砂時計。
時間なんて、気にしないで。
永遠にヴィヴィだけを、その腕に抱いていて。
貴方を誰にも渡したくないの。
ヴィヴィのお兄ちゃんを、他の女の前に、差し出したくなど無いの――っ
「いか、ないで……っ 行かないで……、お願いっ!!」
肉同士がぶつかる音を立てながら、激しく打ち付けられる腰と。
的確に膣裏を抉り、強烈な快楽だけを送り込んでくる兄の分身。
その全てに、ヴィヴィはか細い声で悲鳴を上げる。
イきたくなんかないのに。
達したくなどないのに。
匠海に何度も愛されて、快楽を覚えこまされた敏感な躰は、あっという間に昇り詰め。
「ああ……、ィくっ ~~~っ!!」
妹の強烈な締め付けに、匠海は掠れた声を上げながら、盛大に白濁をぶちまけた。
キシキシと微かに鳴っていたデスクの軋みも、ヴィヴィの悲鳴じみた嬌声も掻き消えた書斎は、しんと静まり返り。
最後の精を放った匠海は、さすがにしんどそうに妹の中から力を失った陰茎を抜き取る。
一緒に掻き出された己の子種が、鈍く光る木目に広がる様を見つめていた匠海。
突っ伏したままピクリとも動かないヴィヴィに掛けられた言葉は、心底苦しそうな声音だった。
「……ごめんな……」