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禁断の果実 ―Forbidden fruits― 第1部
第110章          

(はぅうっ 切ないよぉ……)

 でも、「もっとっ」ぐらいなら、言ってしまうが。

 白い枕の上、ぐしゃぐしゃになった金色の髪で作られた繭の中。

「はぅんっ もっとぉ……っ」

 そう素直に強請ったヴィヴィに、匠海はようやくもう1本指を増やしてくれた。

 甘ったるい声で噎び始めた妹を煽る様に、兄はクリトリスを強弱を付けて吸い上げて喜ばす。

 根元まで収められた2本の長い指。

 その上でちゅちゅっと音を立てて虐められる肉芽。

 指を動かされなくても膣粘膜がゆるゆると蠕動し、自身で貪欲に快楽を生み出していく。

 15歳から兄に抱かれたヴィヴィの躰は、見た目こそ少女のそれだが、敏感で従順で、そして淫卑に育った。

 奥を突かれて苦しがる事を除けば、だが。

 2本の指を絞めつけて、その形と長さとを余すところなく感じ取ったヴィヴィは、自分の限界を知る。

 きゅんきゅんと絶え間なく咀嚼する骨盤底筋は、兄のお陰で発達したのか。

 はたまたトップアスリートゆえのものか。

 とにかく自分の締め付けで天国を見たヴィヴィは、それでも兄にちゅう~っと長くクリを愛され、なかなか高みから降りて来られなかった。

 ようやく狂いそうな恍惚から落ち着いたヴィヴィのそこが、ひくんひくんと余韻に浸り始めた頃、

「はぁ……、こんなに俺の指、喰い絞めて……」

 唇を離した匠海から掛けられた第一声がそれだった。

「い、言っちゃ、やぁ……っ」

 言葉一つでも素直なヴィヴィの膣内は、嬉しそうにひく付いてしまうから。

「ん? ヴィクトリアのここが、エッチって言っちゃダメなのか?」

「ァん……っ だめぇ~~……」

 だって、本当に自分のそこはえっちだから。

 先刻達したばかりなのに、更に高みを目指したくなってしまっているから。

 けれど、また同じ事をされるのは嫌。

 一度イク度に、少しずつでもいいから、大きな刺激が欲しくなる。

「ああ、可愛いね……。じゃあ、今度は中も動かしてあげる」

 そう囁いた匠海は、秘裂をべろりと舌全体で舐め上げ。

 舌先でつんつんと膣口を突いたのち、ゆっくりとそこに舌を埋めた。

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