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第110章 　 　　 　　 　

「み、見えちゃうぅ……っ」

　腰の高さを上げられただけじゃなくて、両膝がシーツに付くまでひっくり返されれば、

　ゆっくりと落される匠海の陰茎も、透明な蜜でぐちゅぐちゅの自分のそこも目に入ってしまう。

「繋がってるところ見て、余計にきつくなったぞ？」

「やぁんっ」

　兄の指摘通り、太い肉の杭を、自分の薄紅色の膣口が喰い絞めて喜んでいた。

「ちゃんと見ていなさい。見ていないとどうなるかは、賢明なヴィクトリアはもう解っているね？」

（見てないと、止められちゃうか、抜かれちゃうの……）

　こくりと素直に頷いた妹の頭をひと撫でした匠海は、物凄い勢いでヴィヴィの膣内を撹拌し始めた。

　そのあまりの激しさに、２人の結合部には半透明の小さな泡が立つ程で。

「やぁっ　いぃ～っ　ヴィヴィ、……っ　イっちゃっ　うか、も、……ひぁあんっ」

　そう啼いた途端、それでなくても狭い蜜壺が、更にぎゅうぎゅうと狭まり。

　繋がったそこを必死に見つめていたヴィヴィの目の前が、ぼんやりと白く霞み始める。

　自分の躰の反応に素直に身を任せたヴィヴィに、察した匠海も上からずっぷりと根元まで銜え込ませて来て。

「やぁあっ！？　んんっ　だめぇ～～～～っっ！！！」

　蜜壺いっぱいに愛しい兄の分身を抱き締めながら、ヴィヴィの快感は弾け飛んだ。

　ぎゅうううと締め付けていた膣壁が、徐々にひくんひくんと震え出し。

　あまりのきつさに身動きの取れなかった匠海は、吐き出す事の出来なかった己の欲望を散らす為に腰を打ち付けた。

　そして――、

「……いっぱい……」

　薄っぺらい腹の上に出された白濁を、うっとり見つめているヴィヴィが、そこにはいた。

　暖かくて少し青臭い匂いのするそれが、亀頭の割れ目からどくどくと吐き出された時は、余韻に浸っていたとはいえ驚いた。

　こんなに沢山の兄のものを、いつも自分の膣内で受け止めていただなんて。