パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第110章 　 　　 　　 　

「ヴィクトリア、キスして？」

　妹の細い腰を支えながらそう懇願してくる兄。

　ヴィヴィは蜜壺の兄の角度が変わるのが怖くて、恐るおそる上半身を倒していった。

「そんなに瞳を潤ませて……、虐めて欲しいのか？」

「……ち、がっ　……んんっ」

　兄の胸に両手を添えて、上から見下ろせば、背中と腰に回された腕で強引に引き寄せられて。

　唇の合わせからぬるりと差し込まれた兄の舌は、まるで軟体動物の様に妹を翻弄し始める。

　互いの舌を擦り合わせ、絡ませ合い、まるで今繋がっている性器同士の様にまぐわえば、

　細い腰に回された大きな掌にぐっと力を込められ、上から妹の腰を更に落させた。

「……っ　ふぅっ！？」

　唇を塞がれたままのヴィヴィが驚いて、唇を離そうとすれば、後頭部に掌を当てがわれた。

「ん……、ふ……っ　ふぅん～～」

（奥……、当たって……っ）

　腰を密着させられれば、当たり前だがその陰茎の先は、ヴィヴィの最奥を持ち上げていた。

　イったばかりだけれど内臓が圧迫される様で苦しい。

　しかし、兄が愛してくれる口内から生み出される刺激に、膣粘膜は悦んで陰茎を締め付けていた。

　苦しいけれど気持ちいい。

　気持ちいいけれど苦しい。

　腰を抑えている兄の掌からは、力が抜かれる事は無く、

　その行為はまるで、「この奥も俺のだよ」と所有欲を誇示しているよう。

（もう、可愛いなあ♡）

　そんな事をしなくても、ヴィヴィはちゃんと自分の全てが匠海のものだと、解っているのに。

　腹を決めたヴィヴィは、自分からもぐっと腰を落とした。

　子宮口に当たる亀頭が苦しいけれど、更に腰を揺らせれば、硬いそこにぐりぐりと兄の先っぽが擦り付けられる。

「……～～っ！？　ああ、こらっ」

　弱い先っぽを苛められた匠海の方から、驚いて唇を離してしまって。　

　返り討ちが成功したヴィヴィは嬉しそうに、兄の瞳を覗き込みながら囁く。

「ん……、お兄ちゃんの、弱点♡」

「はぁ……っ　気持ちいい……」

　そう喘ぐ匠海は、本当に色っぽくて。

　苦しさ等、いくらでも我慢出来る気がしてしまう。