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禁断の果実 ―Forbidden fruits― 第1部
第110章          

※気持ち悪くなったらすみません。この先は自己責任でお願いします。



「ああ……、ごめん。エッチなヴィクトリアは、中で出されるの大好きなのにな?」

「……ち、がう……もん……」

 兄のからかいにも、ヴィヴィはそう弱々しく返す事しか出来なかった。

(もしかして、お兄ちゃん……。ヴィヴィとセックス……。ううん、そんな、まさか……っ)

 遅いランチを切り上げて、寝室に運び込んだのも匠海だし。

 今日この別荘へ来る事を、提案してくれたのも匠海。

 そんな兄が、自分との性行為を拒否している筈は――たぶん無い……と思うのだが。

 不安を隠しもせず、上に被さる兄を縋る瞳で見上げていると、

 匠海は何故か、細過ぎる躰を抱き上げ、枕の山にその上半身を預けさせた。

 そうされると、兄の白濁に汚れた自分の恥毛も視界に入って。

「……おにぃ……ちゃん……?」

「ヴィクトリア。ほら、見てて……」

 2度も吐き出したにも関わらず、全く衰えを見せない肉の棒。

 その中程を指で支えた匠海は、何故か大きな亀頭で白い粘液を掻き集めた。

 先端の割れ目には、白濁が溜まっていて。

 とろりと糸を引きながら、シーツを汚す。

「………………?」

 不思議そうに兄の行動を見下ろすヴィヴィの片脚を、

 匠海は陰茎を支えていない方の掌で開かせる。

 そして、

 にゅぷぅう。

 粘着質な音を聞いた途端、自分の膣口が開かれていく感触が伝わり。

 はっと兄を見上げたヴィヴィ。

 しかし匠海の灰色の双眸は、憑りつかれた様に2人の繋がった場所へと落とされていた。

 含まされていく大きなそれが、突き当りにぶつかり。

 そこが自分の最奥だと気付いた途端、ヴィヴィの躰がかぁっと熱く火照った。
 
 まだ匠海の精液を注がれていなかった、まっさらなそこが、

 今は外に吐き出されたそれで、白く塗り替えられていて。

「やっ!? やぁああ……っ」

 驚きと恥ずかしさで、咄嗟に目の前の兄の胸に両手を付いて押し返す。

(こ、こんなのっっ え、エッチすぎるぅ~~っ)

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