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禁断の果実 ―Forbidden fruits― 第1部
第111章                 

「ほら、パプリカ。炙って皮剥いたから、甘くて美味しいぞ?」

 黄と赤のパプリカに、フォークとナイフで器用にプロシュートを巻く兄。

 そしてそれは、またヴィヴィの口の中に放り込まれた。

「どう?」

「あ、甘い……」

 おずおずとそう呟くヴィヴィに、匠海は嬉しそうに微笑んだ。

「良かった」

 結局、そのまま兄に強制的にディナーを摂らされて。

 なんだかぐったり疲れたヴィヴィは、それでも手伝って食洗機に皿をセットした。

(お、終わった……。せっかくのお兄ちゃんの手料理……、もっときちんと味わって食べたかった、くすん)

 でも、食べさせて貰えて、いっぱい甘やかして構って貰えたのは、素直に嬉しい。

 匠海からは見えないところでにんまりしたヴィヴィが、キッチンから出ようとした時、

「え……? や、なに……?」

 冷蔵庫に調味料を片付けていた筈の匠海に、後ろから腰を取られ、

 気づいた時には、何故かキッチンのカウンタースペースに乗せられていた。

 そこに座らされると、ちょうど目線が兄と同じになり、少しどきりとする。

 そんな妹にはお構いなしに、匠海は妹のナイトウェアの裾をぺろりと捲り上げた。

「ああ、ごめん。こんなに可愛らしいことになってたなら、言ってくれれば良かったのに」

「……へ……? って、~~~っ!?」

 兄の言葉に疑問を感じ、視線を下に向けると、

 そこにあったのは、白のバスローブの内側までしとどに濡らした、自分の卑猥すぎる下半身。

「……っ やぁっ」

 咄嗟に両手で脚の付け根を隠そうとしたヴィヴィの手首は、あっさりに兄に拘束されてしまって。

「ほら、すぐに気持ち良くしてあげようね」

 そんな恐ろしい事をほざいてくる兄は、いつの間にそんな凶器を隠し持っていたのか、

 腹筋に付きそうなほどガチガチに勃ち上がった陰茎を、バスローブから取り出し、一気にヴィヴィの蜜壺を貫いた。

「ひっ ぅあ……っっ ~~~~っ!!!」

 兄の大きな亀頭の先がドスンと最奥にぶつかった瞬間、ヴィヴィの躰はあっという間に高みに昇らされた。

(う……そ……っ ぁああんっ おっきいよぉ~……っ)


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