この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
禁断の果実 ―Forbidden fruits― 第1部
第111章
もう言う事もやる事も、無茶苦茶過ぎる。
パニック寸前のヴィヴィが、それでなくても大きな瞳を更に真ん丸にして、そこだけは強く主張した。
ようやく引き抜かれた自分の指に、ヴィヴィは心底ほっとする。
寛いだ膣口から上がる、とぷりという卑猥な音。
後孔を伝うどろりとしたそれは生温かくて、少し気持ち悪かった。
「ほら、罰として、もっと奥に出してあげようね」
膣口に宛がわれたのは、指よりも太く大きな亀頭。
ちゅぷちゅぷと蜜音を立てながら、その先端だけを含まされて、
その煽る行為に、ヴィヴィはぐったりと躰を弛緩させた。
「もう、や……」
今日の兄は意地悪過ぎる。
気持ち良いけれど、なんか寿命が縮まりそうだし、もう精神的に疲れた。
なのに、
「ん? ゴムする?」
そう優しく尋ねられると、ヴィヴィの顔は条件反射の様にくしゃりと歪む。
「……~~っ やだぁ」
こんなに沢山兄を受け止めたのに、今から避妊するだなんて意味が分からない。
ましてや匠海は、自分の恋人がまだ青い子宮口にかけられるのを悦ぶ事を、確実に解っている筈なのに。
何を訊いても「やだ」しか言わない困った妹を、匠海は「可愛い」とあやしながら、いつまでも奥深くまで愛していたのだった。
レースのカーテン越しに差し込む朝日が、ベッドの際まで届いた頃。
ヴィヴィは深い眠りから目を覚ました。
後ろから匠海に抱き締められながら。
長い睫毛を湛えた目蓋が、ぱちりぱちりと物憂げに瞬く。
「………………」
良く寝た。
毎朝、習慣で5時に目が覚めるのだが、今日はそれさえ無く熟睡していた。
それだけ疲れたのだ、昨夜の行為に。
どうやら “溜まっていた” らしい匠海は、ヴィヴィを片時も離してはくれず、
いつもは風呂に入ってから眠りに就くのに、昨日はそれさえも無かった。
だから、ヴィヴィの中には、まだ、
「……っ!? んん……っ」
膨れ上がる――という言葉ぴったりに、膣内の兄の分身が元気になった。
中からみっちり奥深くまで押し広げられる感触に、細腰がまるで物欲しそうに揺れる。