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禁断の果実 ―Forbidden fruits― 第1部
第111章
「おはよう、ヴィクトリア」
耳朶に吹き込まれるのは、爽やかな朝には全く不釣り合いの、色気を滲ませたそれ。
そして、昨夜の行為を想い出させようとする悪戯な肉棒は、腰を寄せられる事により、ずっぷりと最奥まで銜え込まされる。
「ひっ ひぅん……、あ、だ、めぇ……」
ヴィヴィは咄嗟にシーツを掴み、兄から逃れようと画策する。
もう、一杯なのだ。
匠海のサイズには不釣り合いな狭いそこも、
一晩中 栓をされた状態で、匠海の吐き出したものを溜められていたそこも。
「ヴィクトリア……、朝からこんなにトロトロに蕩けさせて。お前、どんだけエロイんだよ……?」
呆れ果てた物言いで妹を虐めてくる兄に、ヴィヴィは噛み付かんばかりの勢いで振り返った。
「だっ からっ! お兄ちゃんのせいだってばっ!!」
妹が睨み付けてくる瞳が怖かったのか、匠海は大げさに両肩を上げてみせ、
「それはそれは、悪かったね。じゃあ、お風呂、入ろうか」
そう言いながら、すんなりと妹の中から出て行った。
(……へ……? あ……、え、えっと……)
まさかそんなにあっさり引き下がられると思っていなかったヴィヴィは、戸惑う。
てっきり今からまた、1時間ばかり愛されると思っていたのに。
「………………」
くの字になったまま途方に暮れる妹を、優しくベッドの上に仰向けにさせた匠海。
なんだかばつが悪くて、ふいと視線を逸らしたヴィヴィだったが、
何故かその両膝は立てたまま、匠海の掌に包まれて開かされる。
「おや……」
兄のその声が気になって、ヴィヴィは恐る恐る、視線を戻す。
「ヴィクトリアの下のお口、ぽっかり穴が開いちゃってるよ?」
「え……? きゃ、きゃぁっっ!!」
まさかの匠海の突っ込みに、ヴィヴィは悲鳴を上げ、咄嗟に両手で脚の付け根を覆い隠す。
灰色の瞳には羞恥と焦りの色が滲み、斜め上にいる匠海を驚いた様子で見つめる。
そりゃあそうだろう。
昨夜、やり過ぎてそのまま寝入ってしまった兄妹は、一晩中ずっと繋がったままだったのだ。
いくらヴィヴィの膣内が、匠海の言う「きつくて狭い」ものでも、流石に綻んでしまう。
「ふ、俺の太さになったね? またすぐに縮まってしまうけれど」
「~~~っ」