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禁断の果実 ―Forbidden fruits― 第1部
第112章
「すっごい元気な子供達だな~。ヴィヴィ、めちゃくちゃ人気者じゃないか」
牧野のその言葉に、ヴィヴィは嬉しそうに頷く。
「はい! みんなヴィヴィが行くと、沢山遊んでくれるんです。たまにおちょくられるけど、あははっ」
そんな情けない事を言うヴィヴィに、牧野は、
「お前が遊んであげるんじゃないのかよっ!?」
と、とりあえず突っ込んでおいたのだった。
その翌日、1月22日(日)。
月曜日へと日付が変わる頃、ヴィヴィの寝室には、その主を股の間に抱き抱えた匠海がいた。
日課の添い寝をしてくれていたのだが、なんだか今日の兄は妹に触れたくて我慢出来なかったらしく。
小さな顔を覗き込みながら、何度も何度も口付けを落としては楽しんでいた。
最初は嬉しそうに受け止めていたヴィヴィ。
しかし、大きな掌が もふもふのナイトウェアの上を辿り始めた事に気付くと、
「ん……、だめ」
そう、拒否には及ばない甘い声で匠海を止める。
「ちょっとだけ。ヴィクトリアの真っ白なおっぱい可愛がったら、寝かせてあげるから、ね?」
言い終わらぬ内に、兄の手は器用に前合わせを解いていく。
ひんやりした空気に肌が晒され、無意識に肩を竦めたヴィヴィ。
けれど、その膨らみが暖かな掌に包み込まれると、ほっと力が抜けた。
「お前は本当に、どこもかしこも可愛いな」
兄の褒め言葉に、ヴィヴィはふるふると首を振る。
可愛いんじゃなくて、貧相なのだ――色んなところが。
「まだ柔らかいね、乳首……。ほら、見てごらん?」
そう促されて、匠海の顔から視線を落とすと、
そこにあったのは、兄の大きな掌で搾り上げられた、白い膨らみ。
その様子が何だか卑猥で、ヴィヴィは「やっ」と思わず啼く。
なのに、ふっくらと持ち上げられた乳房の中心に、匠海のもう片方の手が触れてきて。
白く膨れた餅の中に指を突き込む様に、薄紅色の乳首を押し潰してきた。
「ひぁ……っ!? あっ あん……」
咄嗟に高い声で喘いだヴィヴィを、匠海が唇を重ねて止める。
隣にはクリスがいるのだ。
あまり大きな声を出すと、聞こえてしまう。