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禁断の果実 ―Forbidden fruits― 第1部
第113章          

 次に開けた視界の先には、見慣れないベッドの上、少し日焼けしたその人が寝そべっていて。

『気持ち良さそうに、イケたね……。俺の可愛い子』

 熱の籠った瞳で見上げてくる、大人になったその人。

 逞しい胸の上に、伏せていく視界。

『ヴィクトリア。やっとお前と繋がれたんだ……っ 離れたくないっ』

 日焼け止め独特の香りと、互いの肌の香りとが混ざり合う中、

 切なく喘ぐその人に、胸が震える。

 なのに、

『ヴィクトリア……。いい加減にしなさい』

 視界は壁際に書棚の配されたそこへと移り変わる。

 デスクの天板の上、四つん這いになる自分の両腕が映り込み。

 細いそれを上から握り締めてくる大きな掌。

 その光景に “走馬灯の傍観者” を決め込んでいたヴィヴィが、はっと我に返る。

 さらに開け、鮮明になる視界。

 振り返れば、デスクに突っ伏した自分の腰が掴み上げられ、激しく腰を打ち付けてられていて。

「『いか、ないで……っ 行かないで……、お願いっ!!』」

 夢の中の自分の声と、

 それを “客観的に見さされている自分” の声が共鳴する。
 
 ふっと軽くなった躰。 

 背後に感じていた気配が無くなり、戸惑ったように揺れる瞳。

 誰もいない書斎。

 デスクの上からのろのろと降りる自分の躰が、夢遊病の如き足取りで歩を進め。

 吸い寄せられる様に辿り着いたその先、驚くほどゆっくりと開かれていく寝室の扉。

 漆黒のベッドの上に落ちる2つの影。

 肌と肌がぶつかる音。

 丸みを帯びた女性らしい身体つきの女を、肌の白い逞しい男が組み敷き。

 激しく腰を振り、女を蹂躙していた。

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