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禁断の果実 ―Forbidden fruits― 第1部
第43章           

 何故かヴィヴィの唾液がどんどん分泌されていき、唇を少し開いて匠海の先端に吸い付くと、ちゅぷりと水音が静かな寝室に響いた。

 太い竿の部分を、根元のほうから先端へと舐め上げてみる。

 それを執拗に繰り返すと、直立していた陰茎は匠海の引き締まった腹筋のほうへと角度を変えていた。

 硬度もカチカチになったのを指先で感じ、ヴィヴィは匠海が完全に勃起したのだと悟った。
 
 角度を変えながら何度も竿を舐めあげていると匠海の唇が綻び、断続的に艶を含んだ喘ぎが漏れ始める。

「ぁ……っ、……ん……」

 鎮痛剤の副作用で眠気を催しているとはいえ、睡眠が浅くなってきているのだろう。

 匠海の息遣いが少しずつ荒くなってくる。

 ヴィヴィは竿からカリへと舌を移動させると、ぷちゅという音を立てながら、先端を小さな口の中に含んだ。

 分泌される唾液で口内が満たされていき、その中でヴィヴィは舌を蠢かす。

「うぁ……っ ふぁ……っ!」

 匠海が呻きながら腰をがくがくと震わせたのを感じ、ヴィヴィはその反応を確認しながらどうすると匠海に快感を与えられるのかを学習していく。

 もっと口に含んで気持ち良くしてあげたいと竿も頬張ろうとしたが、もともと頭の小さいヴィヴィの口内は匠海の巨大な欲望を全て呑み込めるはずもない。

 先端から1/3程を口に含んだまま舌で擦ると、唾液の味が少し塩辛いものに変わった。

 無知なヴィヴィは匠海が射精したのかと一瞬思ったが、硬度と大きさを保ったままのそれを見てまだだと悟る。
 
 舌全体を使って咥えたまま先端を舐めしゃぶると、匠海が明らかに今までと違う反応を見せた。

「うぁっ! あっ ……あぁ!」

 びくびくと体を震わせながら大きな声で喘ぐ匠海に、徐々にヴィヴィも興奮していたようだ。

 薄いナイトウェアに隠されたヴィヴィの秘めやかな場所は、触れなくても分かる程熟し始めている。

 咥えたままの口はそのままに匠海の腹筋を指先で辿りその硬さを感じていると、匠海の上半身が動いた。

「……な……に……、な、んだ……これ……」

 今までの喘ぎとは違う、明らかに覚醒し発せられた言葉に気づき、ヴィヴィは少し強めに唇を窄(すぼ)めた。

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