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禁断の果実 ―Forbidden fruits― 第1部
第43章
胸へとのばされていた右手を離して匠海の腹筋へと降ろし、匠海の顔を捕らえていた左手を今まで自分が挟んでいた匠海の欲望へと伸ばす。
ぬるぬると蜜に濡れたそれをしっかりと掌で支え立たせると、ヴィヴィは恥ずかしげに目の前の匠海を上目づかいに見詰め、小さく微笑んだ。
「ヴィヴィと、セックス、しよう――?」
匠海の昂ぶりの先端にピタリと蜜口を宛がったヴィヴィに、匠海はようやく妹が何をしようとしているか把握した。
「やめろっ! ヴィヴィっ……俺達は、正真正銘、血の繋がった兄妹なんだぞ――っ!!」
必死にそう言って制止しようと腰を捩る匠海だったが、ヴィヴィが掌の中の竿をぎゅっと力を込めて握ると「くっ!!」と苦しそうに息を呑んみ、ギュッと瞼を閉じた。
匠海が一番敏感なそこを力任せに握られる痛みに歯をくいしばって耐えている間に、ヴィヴィは強引に腰を下ろしていた。
先ほどまでの疑似性行為で膣口は緩んでいたが、思っていたよりすんなりとは匠海を受け入れることはできなかった。
ヴィヴィは少し力任せに腰を落としてみる。
ちゅぷり。
微かな水音を立てて、匠海の大きな亀頭がヴィヴィの膣に飲み込まれる。
それと同時に体を引き裂くような痛みが、ヴィヴィを襲った。
「ぃっ……!」
堪え切れず、ヴィヴィの唇から苦痛の声が漏れる。
あまりの痛みに匠海の昂ぶりを握っていた左手が緩んだ。
自分を襲っていた痛みからなんとか解放された匠海が、固く閉じていた瞼を開いた。
そしてようやく自分の身に起きていることを把握した匠海が、灰色の目を見開く。
「ヴィヴィっ……!! お、前――っ」
蜜に濡れそぼった金色の恥毛の陰から、ちらちら見えるピンク色の膣口はめいいっぱい伸び、匠海の亀頭を呑み込んでいた。
そして二人が繋がったそこからは、紛れもない処女の証が紅く光りながら匠海の竿を伝い落ちてくる。
「な……んで……」
真行寺に初めてを捧げた筈のヴィヴィの出血に、匠海が唖然と呟く。
そして処女特有のあまりにもきつい膣圧が匠海の亀頭を締め付け、それと同時に膣内の潤んだ粘膜の感触を伝えてくる。
とうとう妹と躰を繋げてしまったことを視覚的にも肉体的にも感じ取り、匠海は息を飲んだ。