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禁断の果実 ―Forbidden fruits― 第1部
第43章
視線を上げると、目の前で苦痛に可愛い顔を歪めた妹が、瞼をぎゅっと瞑って震えながら痛みに耐えていた。
「……っ ヴィ、ヴィ……痛い、んだろ……っ 抜き、なさ、い……っ」
匠海もヴィヴィの締め付けで痛みを感じているのか、苦しそうにそう命令してくる。
その言葉を聞いたヴィヴィは、まだ自分を否定する匠海にかっとして、痛みを必死に堪えながら小さく嗤った。
「い、や……お兄、ちゃん、ヴィヴィの中で、気持ち良く、なって……?」
そう言うヴィヴィに絶句した匠海を見つめながら、まだ痛みの引かないそこに体重をかけ、ゆっくりと腰を落としていく。
一度イって蜜に濡れそぼったヴィヴィの中は、非常にゆっくりとだが、確実に匠海の陰茎を飲み込んでいく。
「っ……」
ヴィヴィの濡れた唇から苦痛の声が漏れ、その瞳はまたぎゅっと閉じられていた。
膣の締め付けがきつ過ぎるのか、匠海は苦しそうに顔を歪ませてヴィヴィと自分の結合部を凝視していた。
時折ヴィヴィを制止する言葉が匠海の口から洩れていたが、それどころじゃないヴィヴィには全く届いていなかった。
ようやく匠海のほとんどを密壺に迎え入れたヴィヴィは、自分の最奥と思われる行き止まりに匠海の先端がこつりとぶつかるのを感じ取った。
鈍い痛みを与えるそれにヴィヴィは息を詰めて苦しそうにしたが、同時に匠海も、とうとうヴィヴィの子宮口まで自分のものが到達してしまったことを感じ取った。
「ヴィヴィっ……離れ、ろ……っ」
「お、兄ちゃん……大き、すぎ……全部ヴィヴィの中、入りきらない、よ……」
苦しそうに息を吐きながらそう訴えるヴィヴィだったが、一方の匠海は断続的に締め付けてくるヴィヴィの中で、痛みを伴う快楽を必死に堪えている様だった。
シーツを握りしめて額に小さな汗粒を浮かべて耐える匠海を見つめながら、ヴィヴィはなんとか深い呼吸を繰り返す。
しばらくそうしていると匠海の大きさに膣が馴染んできたのか、徐々にヴィヴィの痛みが和らいで行った。
若干余裕が出てきたヴィヴィは、匠海と自分を繋いでいる結合部に恐る恐る指先を伸ばし、上半身を少し倒して視線を移した。