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第43章 　 　 　　　　　　

　まだ２センチ程ヴィヴィの中に入り切れていない匠海のそれは、ヴィヴィの薄紅色の小さな膣口をめいいっぱい押し広げ、確かにヴィヴィの中に銜え込まれていた。

　そのあまりにも婬猥な眺めに、ヴィヴィの胸がきゅうと締め付けられ、同時に膣内もきゅんと疼く。

（やっと……やっとお兄ちゃんと、繋がれたんだ……）

「うっ……ヴィヴィ、締め、付けるな……」

　今まで苦しそうな顔をしていた匠海の拒絶の声。

　けれどその中に明らかに少しの艶が滲んできているのを、ヴィヴィは聞き逃さなかった。

「気持ち……い？」

　ヴィヴィは意識して、膣内の匠海を締め付けてみる。

「うぁ……っ　や、めろ……」

　潤んだ瞳でヴィヴィを睨み付ける匠海の表情には、明らかに隠しおおせていない快楽が滲んでいた。

「ヴィヴィの、中……気持ち、いい、の？　お兄、ちゃん――？」

　匠海のほうへと上半身を倒して耳元でそう囁けば、匠海の昂ぶりはそれを肯定するようにヴィヴィの中でびくびくと震える。

　その刺激はヴィヴィにも快感を与えた。

「んっ……ぁ……ん……っ」

　小さく甘い声を上げたヴィヴィは、さらに匠海を締め付けてしまう。

　そしてヴィヴィは、自分の膣内がゆるゆると蠢き始めたのを感じ取る。

（えっ……な、なに……？　ヴィヴィの中、動いて……っ）

　初めてのことだらけで訳が分からないヴィヴィだが、それでもそれが気持ちいいことだけは分かる。

　その粘膜の動きはまるで匠海の欲望に吸い付きながら扱きあげて行く様で、匠海だけでなくヴィヴィもその刺激に細い腰を震わせた。

「あ……お、兄ちゃ……んんっ……ヴィヴィ、気持ち……いい……っ」

「ヴィ、ヴィ……っ」

　襲いくる甘い刺激に匠海は息を切らせて耐え続けていたが、ヴィヴィはというと自分の膣壁が蠢いて匠海の竿を擦りあげるたびに生まれる快楽に、徐々に虜になっていく。

　お互いの粘膜の摩擦から快楽が生まれることを直感的に悟ったヴィヴィは、ゆっくりと腰を動かし始めた。

　匠海の出っ張った亀頭のえらが、動くたびにヴィヴィの内壁を擦りあげていく。

　最初はその引っ掛かりに苦痛の声を上げていたヴィヴィだったが、それも徐々に甘ったるい喘ぎへと変わっていく。