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禁断の果実 ―Forbidden fruits― 第1部
第43章
「もう、ヴィヴィは俺にとって、女以外の何物でもないよ……」
匠海はヴィヴィを愛おしそうに見つめると、体を少し起こしてその耳元に唇を寄せる。
「あんなに一杯、ヴィヴィの膣(なか)に注ぎ込んじゃったし――」
そう耳元で甘く囁かれたヴィヴィの膣壁が、まだ収めたままの匠海の欲望をきゅうと締め付けた。
「―――っ」
(お兄ちゃん……やっぱり、大好き……っ)
どれだけ人の道に外れたことをヴィヴィがしようが、その身も心も最終的には全て満たしてくれる匠海に、ヴィヴィはもう心の底から心酔してしまった。
「でも、本当に大丈夫なのか? 安全日って言ってたけど――」
匠海がヴィヴィのおでこに、こつんと自分のそれを当てながら心配そうに確認する。
「う、うん……安全日だし……それに、ヴィヴィ……ピル、飲んだから……」
「え……ピル……?」
まさかそんな避妊薬を『お子ちゃま』なヴィヴィが持っているとは、想像も出来なかったのだろう。
匠海は驚いた声を上げる。
「うん……試合の日に、その……重ならないようにって……マムが……」
恥ずかし気にごにょごにょと誤魔化しながらそう告白するヴィヴィに、匠海はやっと妹のこの暴走の起因を悟った。
「ところでヴィヴィ……、いつまで俺のこれ、銜え込んでるつもり――?」
匠海がヴィヴィの耳元で、官能的に囁く。
「あ……だって、お兄ちゃんの……まだ元気だし――それに……」
「それに――?」
匠海は先を促すように、ヴィヴィの耳たぶを舐める。
「あんっ……お、お兄ちゃん、もう私の事、許して、くれないでしょう? ……離れたら、もう二度と触れられないんだと思うと、離れたく、ないの……ずっと、こうしてたい……」
そう言って縋り付いてくるヴィヴィに、匠海が苦笑する。
「馬鹿だな……これからもヴィヴィが望むなら、幾らでも抱いてやるよ……」
「ほ、本当――?」
匠海の胸の中で、ヴィヴィが驚嘆する。
「ああ……一度も二度も、もう同じだろう?」
「う、嘘だもん……し、信じられない……やっぱり、いや……朝までずっと、お兄ちゃんと一緒に、こうしてたいの……」
ヴィヴィはそう言うと力の入らない腰を持ち上げて、匠海の陰茎をまた虐め始める。