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禁断の果実 ―Forbidden fruits― 第1部
第43章
「あ、あぁ……ヴィヴィ、待って――」
「いやっ!」
まるでムキになっているように言うことを聞こうとしないヴィヴィに、匠海がまた甘く囁く。
「待てって……。俺が、抱いてやるから――」
「え…………?」
その言葉に、ヴィヴィの細い腰がぴたりと止まる。
「腕解いて? そしたらもっと、気持ち良くしてやる」
「う、うそ……信じない」
ヴィヴィはふるふると金色の頭を振る。
「俺のこと、信じられないの? ほら、こうしても――?」
匠海はそう言うと、ヴィヴィが跨ったままの腰を下から突き上げ始めた。
体重の軽いヴィヴィの体が途端に跳ね、また深々と匠海の陰茎を最奥まで受け入れる。
「あっ あ、あぁ、あん……す、すご、い……お兄、ちゃん……っ!!」
ヴィヴィの中を抉るように執拗に腰を動かす匠海に、ヴィヴィは振り落とされそうになり「待って」と匠海を静止した。
「ほんと……? ほんとにヴィヴィのこと、嫌いになってない……?」
「なってないよ……愛している、ヴィヴィ……」
そう言いながらも、匠海はヴィヴィの中を円を描くように捏ね回す。
「ヴィヴィ、クリトリス触られたことある? 胸は? 膣(ここ)は処女だから、さすがに俺が初めてか?」
「あ、あぁん、やぁっ ……お、お兄ちゃんが、初めて、だもん……誰にも、触られたこと、ないっ」
「ヴィヴィの可愛い胸、舐めさせて? このちっちゃなクリトリス、弄りながらヴィヴィの気持ちいいところ、いっぱい突いてあげる」
「―――っ!」
あまりにも甘く濃厚な匠海の誘い文句に、ヴィヴィの体の奥からずくりとした気持ち良さが突き抜け、その灰色の瞳を見開いた。
「ああ、俺に抱かれること想像して、ヴィヴィの膣、きゅうきゅう締まってきた……凄いよ」
言葉で苛められながら、時折腰を突き上げられて、ヴィヴィは匠海に翻弄されていく。
「ほら、早く解いて」
「あ、あぁんっ! 腰、止めてぇ……考えられなく、なる……!」
「何を考えるっていうんだ? ほら、俺に抱かれたいんだろう?」
(どうしよう……? どうすれば、いいか、分かんない……っ)
ヴィヴィの小さな頭の中が混乱してくる。